朝鮮半島 – ページ 9 – イオWeb

カテゴリー: 朝鮮半島

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在日朝鮮人を見つめて

vol.40 国とは誇りであり、命 最後の原告、玄順任さんを悼む

植民地時代は低賃金、重労働で使い倒して、戦争が終わったら利になることはみんなカットする。在日に年金出さへんのは卑怯や、不公平や!」 岩盤に爪を立てるような叫びが耳朶にこびり付いている。国籍を「理由」にした差別を裁判で問うた在日高齢者無年金訴...

在日朝鮮人を見つめて

vol.39 ウトロで死ぬまで暮らす― 最後の一世・姜景南さんを想う

  京都・ウトロ地区最後の一世、姜景南さんが2020年11月、95歳で逝った。ひっきりなしに煙草をくゆらせ、底辺労働の場で身に着けた粗い言葉で語る。寄り合いで酒が入れば真っ先にアリランを歌い、終宴までオッケチュムを舞う。まさに身体...

在日朝鮮人を見つめて

vol.38  あり得べき世界への一歩を刻む

差別が何を奪ったかを自分の口で伝えたかった――。 在日朝鮮人集住地域、川崎市・桜本の多文化交流施設「ふれあい館」などに、在日の虐殺や同館爆破を予告する文書が送られたヘイトクライム。被告は控訴を断念、2020年12月18日、懲役一年の実刑が確...

Vol.1 朝鮮に禁煙ブーム到来!―「喫煙者天国」は昔、効果挙げる法規制と禁煙運動

金淑美 ●朝鮮新報平壌支局 喫煙の規制が世界的な趨勢となって久しい。禁煙ブームは朝鮮民主主義人民共和国も例外ではない。訪朝経験者はにわかには信じがたいかもしれないが、「朝鮮ではどこでもタバコを吸える」は過去の話。近年、社会的な禁煙の取り組み...

【特集】「朝鮮」再定義 言葉の解放をめざして

日本による植民地政策と戦後の未清算によって、「朝鮮」と名のつくものには長年をかけて“忌むべきもの、憎むべきもの、恥ずべきもの”というイメージが蓄積されていった。 日本社会にこびりついた偏見を剥がし、「朝鮮」という言葉を解放するためには、対抗...

在日朝鮮人を見つめて

vol.37 まだみぬ「公正な社会」を求めて

悔恨や至らなさも糧に 文章は書くのではなく、出会いが書かせるのだ。突き動かされるような出会いの中で、取材者は「いま」の自分を超えていくのだろう。 そんな一人が石橋学さんだ。在日朝鮮人を見つめて来た新聞記者である。 1994年に神奈川新聞社に...

在日朝鮮人を見つめて

vol.36 闘いが“つむぐ”想像力

拉致事件発覚の翌年、時の石原都政が枝川の東京朝鮮第2初級学校に立ち退き訴訟を起こした。 それを「勝訴的和解」に導いた新美隆弁護士は、かつて指紋押捺拒否裁判で金敬得弁護士が嗚咽しながら裁判官に向かい、「『なんで朝鮮人に生んだんだ!』と子どもに...

在日朝鮮人を見つめて

vol.35 2002年9月の記憶

あの2002年9月、私は中東のレバノンにいた。1982年9月、パレスチナ解放機構(PLO)の戦闘員が撤退し、女性や子ども、老人ら非戦闘員が残されたベイルートのサブラとシャティーラのパレスチナ難民キャンプに、キリスト教右派民兵組織「ファランジ...

三党共同宣言から30年、「オヤジの遺志継いで」/【朝鮮を語ろう】vol.8 金丸信吾さん(故金丸信・元副総理秘書)

1990年9月、父・金丸信元副総理が訪朝し、朝鮮労働党と自民党、日本社会党による「三党共同宣言」に署名した際に秘書として同行した金丸信吾さん(75)に、朝・日関係のエポックを画した30年前の出来事を振り返ってもらった。   ―朝鮮...

在日朝鮮人を見つめて

vol.34 「歴史の証人」を想う 殴られ、蹴られ、踏まれながらも

私が最初に証言を聞いた元日本軍「慰安婦」は鄭書云さん(1924年―2004年)だった。新聞記者一年目の1995年、香川県でのことだ。 思えば「記憶」と「忘却」がせめぎ合う転換期だった。戦後補償裁判が次々と提起され、金学順さんをはじめとする当...

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