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在日朝鮮人を見つめて

vol.36 闘いが“つむぐ”想像力

拉致事件発覚の翌年、時の石原都政が枝川の東京朝鮮第2初級学校に立ち退き訴訟を起こした。 それを「勝訴的和解」に導いた新美隆弁護士は、かつて指紋押捺拒否裁判で金敬得弁護士が嗚咽しながら裁判官に向かい、「『なんで朝鮮人に生んだんだ!』と子どもに...

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vol.35 2002年9月の記憶

あの2002年9月、私は中東のレバノンにいた。1982年9月、パレスチナ解放機構(PLO)の戦闘員が撤退し、女性や子ども、老人ら非戦闘員が残されたベイルートのサブラとシャティーラのパレスチナ難民キャンプに、キリスト教右派民兵組織「ファランジ...

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vol.34 「歴史の証人」を想う 殴られ、蹴られ、踏まれながらも

私が最初に証言を聞いた元日本軍「慰安婦」は鄭書云さん(1924年―2004年)だった。新聞記者一年目の1995年、香川県でのことだ。 思えば「記憶」と「忘却」がせめぎ合う転換期だった。戦後補償裁判が次々と提起され、金学順さんをはじめとする当...

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vol.33 命の肯定、 金滿里の「母語」 優生思想との闘い、最前線で

この8年ほど、非常勤先の大学での授業に、「劇団態変」の役者さんを招いて、パフォーマンスを披露してもらっている。 大阪が拠点の身体芸術集団で、役者全員が身体障害を持つ。 レオタードに身を包んだ役者が、舞台でその人にしかできない動きをする。「障...

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vol.32 心の痛みを汲みとってくれた” フジ住宅訴訟、環境型レイハラを違法認定

差別は受ける者から社会への「信頼感覚」を奪う。1月号で書いたレイシャルハラスメント裁判は、奪われたその信頼の回復を求める当事者の闘いの一つだ。社内文書として嫌韓嫌中本や歴史改竄本、ヘイト文書を執拗に配布され、右派教科書採択運動にまで動員され...

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vol.31 動機づけられる、特別な場 エルファ20年、ハルモニたちとともに

在日一世やそれに近い世代の二世ヘの聴き取りを重ねて来た。植民地期に渡日して以来、彼彼女たちは多数者が書く「歴史」という物語の外に排除され、留め置かれてきた。多くは文字から疎外された彼彼女らにあるのは記憶だけ。それを歴史として残したかった。 ...

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vol.30 “怒りと無念、解いて―” “ヒロシマ”問うた李実根との約束

「侠」のある人だった。「任侠」の侠である。それを本人に告げると、塩辛い声でこう言って笑った。「私、『ヤクザ活動家』と呼ばれてましたから」。 非合法活動による獄中経験、民族団体での活動、被爆者団体の設立など、闘いの日々で培った胆力と突破力、後...

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vol.29 自己を正当化する「魔法の杖」マスク不支給、問題の根っこにあるもの

「問いかけに応答する誠意と責任感」、「恥を恥として感じる感性」、「他者の痛みへの想像力」——。これらは人と人の関係、ひいては社会を成り立たせる大前提だが、人は得てして属性や所属、法的地位の違いなどで線を引き、これらを忘れ去ってしまう。さいた...

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vol.28 謝罪を受けて死にたい…大法院判決執行を待つ、梁錦徳さん

ちょうど40年前、5・18光州民衆抗争の「主戦場」となった旧全羅南道庁舎にほど近い住宅街、半地下6畳間のベッドにもたれて彼女は呟いた。「勝ったけど、謝罪も賠償もない……」。裁判に関する質問は、軒並みこの思いに収斂されていく。梁錦徳。大法院で...

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vol.27 被害回復のため、「差別」を犯罪に/ヘイト国家に必要な「刑事司法」

レイシストによる京都朝鮮第一初級学校への攻撃が続いていた2010年2月、国連の人種差別撤廃委で、差別的動機に基づく犯罪「ヘイトクライム」への対処を求められた日本政府は、「差別的動機については量刑に反映している」と答えた。だが京都事件は執行猶...

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