vol.38 あり得べき世界への一歩を刻む
差別が何を奪ったかを自分の口で伝えたかった――。 在日朝鮮人集住地域、川崎市・桜本の多文化交流施設「ふれあい館」などに、在日の虐殺や同館爆破を予告する文書が送られたヘイトクライム。被告は控訴を断念、2020年12月18日、懲役一年の実刑が確...
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金淑美 ●朝鮮新報平壌支局 喫煙の規制が世界的な趨勢となって久しい。禁煙ブームは朝鮮民主主義人民共和国も例外ではない。訪朝経験者はにわかには信じがたいかもしれないが、「朝鮮ではどこでもタバコを吸える」は過去の話。近年、社会的な禁煙の取り組み...
拉致事件発覚の翌年、時の石原都政が枝川の東京朝鮮第2初級学校に立ち退き訴訟を起こした。 それを「勝訴的和解」に導いた新美隆弁護士は、かつて指紋押捺拒否裁判で金敬得弁護士が嗚咽しながら裁判官に向かい、「『なんで朝鮮人に生んだんだ!』と子どもに...
あの2002年9月、私は中東のレバノンにいた。1982年9月、パレスチナ解放機構(PLO)の戦闘員が撤退し、女性や子ども、老人ら非戦闘員が残されたベイルートのサブラとシャティーラのパレスチナ難民キャンプに、キリスト教右派民兵組織「ファランジ...
1990年9月、父・金丸信元副総理が訪朝し、朝鮮労働党と自民党、日本社会党による「三党共同宣言」に署名した際に秘書として同行した金丸信吾さん(75)に、朝・日関係のエポックを画した30年前の出来事を振り返ってもらった。 ―朝鮮...
私が最初に証言を聞いた元日本軍「慰安婦」は鄭書云さん(1924年―2004年)だった。新聞記者一年目の1995年、香川県でのことだ。 思えば「記憶」と「忘却」がせめぎ合う転換期だった。戦後補償裁判が次々と提起され、金学順さんをはじめとする当...
この8年ほど、非常勤先の大学での授業に、「劇団態変」の役者さんを招いて、パフォーマンスを披露してもらっている。 大阪が拠点の身体芸術集団で、役者全員が身体障害を持つ。 レオタードに身を包んだ役者が、舞台でその人にしかできない動きをする。「障...
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