統一への希望、4500人が涙/vol.37 在日朝鮮学生少年芸術団のソウル公演
民族教育史上初めて、朝鮮学校の生徒たちが南の故郷の地で芸術公演を行ったのは15年前の2002年9月のことだった。在日朝鮮学生少年芸術団(団長=具大石・東京朝鮮中高級学校校長、総勢90人)は、9月4日にソウル、6日には全州で公演を成功させ、合計4500人の市民が朝鮮学校生との出会いを果たした。
広告
民族教育史上初めて、朝鮮学校の生徒たちが南の故郷の地で芸術公演を行ったのは15年前の2002年9月のことだった。在日朝鮮学生少年芸術団(団長=具大石・東京朝鮮中高級学校校長、総勢90人)は、9月4日にソウル、6日には全州で公演を成功させ、合計4500人の市民が朝鮮学校生との出会いを果たした。
4月27日の北南首脳会談と板門店宣言を経て、朝鮮半島情勢はいっそうあわただしく動いている。5月26日には再び北南首脳会談が開かれ、史上初の朝米首脳会談も6月12日に控える。本特集では板門店宣言の履行、朝鮮戦争の終結など今後の情勢の展望を示す。朝鮮半島の分断によって引き裂かれてきた在日朝鮮人が4.27に託す思いにも迫る。
4月27日、北の金正恩委員長と南の文在寅大統領が板門店で歴史的な首脳会談を行った。会談では、「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言」が採択され、朝鮮半島に確固とした平和体制を築くことを8000万同胞と全世界に宣言した。世界の各国も北南首脳会談を支持・歓迎している。平和の新たな時代がスタートした。
朝鮮半島に鉄道が敷設されたのは19世紀末のことで、初の鉄道開通には大国の利害関係が絡んだ「紆余曲折があった」と書物は記す。1945年8月、日本の植民地支配を解かれた朝鮮半島北部では、晴れて市民のための鉄道建設が始まった。国際列車や平壌の地下鉄や路面電車を中心にその姿を紹介したい。
朝鮮民主主義人民共和国と米国とのし烈なつばぜり合いが続き、緊張の度合いを増す朝鮮半島関連のニュースが春先から連日メディアをにぎわせている。なぜ危機が繰り返されるのか、朝鮮半島情勢はどうなるのか、在日同胞への影響は―。今こそ、歴史的な経緯や構造を踏まえたうえで、ものごとを大局的かつ冷静にとらえる視点が必要ではないだろうか。「マスメディアのニュースだけではよくわからない」―そんな読者の声に応え、朝鮮半島情勢の今とこれからについて解説する。
8月15日、私たちは祖国解放から70年を迎える。この70年は、三千里の郷土が引き裂かれてきた長い歳月でもあった。分断から70年―。祖国統一とは、絵に描いた餅なのか? いつまでロマンや理想としてだけ掲げられるものなのだろうか? 70年の節目に、今いちど一人ひとりにとって統一とは何かを考えてみたい。
朝鮮半島は南北に長く自然が豊かなことからたくさんの植物が存在します。高等植物だけでも3860種にものぼると言います。朝鮮が古くから錦繍江山と呼ばれたのも、山や野に樹木がうっそうと生い茂り百花繚乱していたから。
人々の生活にとって、花や樹木は欠かせないものです。今月号では、朝鮮半島の植物分布の特徴や種類などについて解説するとともに、朝鮮民族にとって花や樹木がどのような存在なのかを、さまざまなエピソードで紹介します。
広告