【特集】朝米新時代―敵対から協力へ

6月12日、シンガポール・セントーサ島のカペラホテルで初対面した朝鮮民主主義人民共和国の金正恩・国務委員会委員長と米国のドナルド・トランプ大統領（朝鮮中央通信）

世界を驚かせた朝鮮と米国のトップによる握手。６月12日、シンガポールで開かれた史上初の
朝米首脳会談は朝鮮半島および東アジアの脱冷戦と新時代の到来を予感させる歴史的イベントとなった。
本特集では、今回の会談の結果や今後の展望をさまざまな角度から論じる。
朝米新時代の幕開けに注がれる在日同胞社会の視線や朝・日関係に与える影響についても探った。

 ●シンガポールで史上初の朝米首脳会談

金正恩委員長とトランプ大統領間のシンガポール首脳会談共同声明

●ドキュメント6.12　時系列で振り返る朝米首脳会談

談笑する金正恩委員長とトランプ大統領（朝鮮中央通信）

歴史的な朝米首脳会談の1日を、両首脳の発言とともに時系列で振り返る。※時刻はシンガポール現地時間

●解説・朝米共同宣言　朝鮮戦争終結を目指す、和解の会談
～死と隣り合わせだった人たちを想いながら
李柄輝（朝鮮大学校准教授）

●「核問題」の方程式はどこに？
パワーポリティクスからの脱却こそ
廉文成（朝鮮大学校准教授）

●米の対朝鮮制裁の解除なるか
容易でない道のりも、確かな可能性
洪忠一（朝鮮大学校政治経済学部准教授）

板門店北側地域の統一閣で行われた北南将官級軍事会談（6月14日、提供＝朝鮮新報）

●ルポ　一人ひとりの「新しい時代」へ
朝米首脳会談が在日朝鮮人にもたらすもの

●現代史に残る歴史的事件―朝米首脳会談
朝鮮大学校朝鮮問題研究センター主催　講演＆討論会「対決から平和へ」
浅井基文（元広島平和研究所所長）

●人としての権利、ふみにじる
2004年から続く日本の対朝鮮独自制裁―ヒト、モノ、カネを遮断