「心地よい空間」でこだわりの肉と米を/焼肉テヤン (福島県いわき市)
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冷凍肉ではない厚切りタン塩は素材の味が際立つ絶品
JRいわき駅から徒歩1分。駅から看板が見える好立地に「焼肉テヤン」がある。引き戸を開けた店内はジャズが流れて、清潔感のある落ち着いた空間が広がっていた。店主の黄炳帥さん(47)は「会話が弾むためには音楽も大切だ」と話す。
提供する肉の質に対するこだわりは強い。タンをはじめとするほとんどの肉は冷凍肉を使わず生肉を追求する。厚切りタン塩は肉本来の旨味が際立ち絶品だ。きめ細かいサシが全体に入った上ロースは口の中でとろけ、お手製のもみダレが味を引き立てる。
「焼肉屋において、肉『7』、米『3』くらいの割合で米が大事」という黄さん。福島県会津産の米は噛むごとに甘みと旨みが広がる。単体でも味わえるが、やはり肉や〆のスープのお供に最適だ。
その〆にはカルビスープやユッケジャンスープなどがよく出る。夏はピビン麺、冬は牛すじチゲといった季節限定メニューも。熱々の石焼き釜で煮込んだ牛すじチゲは、牛脂を溶かす作業から始めて、コチュカルを練り込むなど手間暇かけた一品で、口の中で辛みと旨味の超新星爆発が起きた。
店主の黄さんは東京出身。朝鮮大学校卒業後、金剛山歌劇団の歌手として17年間舞台に上がり、引退後は東京と埼玉の焼肉屋で約10年働いた。「人生の折り返し地点に立って、自分の居場所について考えた」という黄さんは、「自分の店を持ってそこが居場所になればいい」と2025年2月に店をオープン。店舗は、ここで「焼肉チャンゴ」を営んでいた同胞から譲り受けた。
「最初は知らない土地で不安もあったが、同世代をはじめとする地元の同胞たちにすごく助けてもらった。今後は何らかの形で同胞社会に恩返ししたい」
オープンから1年で常連客も付いた。「この店はハズレがない」「焼肉は絶対ここ」との声が力になっている。「いつまでやれるかわからないが、コツコツと1日でも長く続けていきたい」(黄さん)。
屋号は朝鮮語で「太陽」の意味。黄さんが求めた「居場所」は、誰かにとって心地いい、かけがえのない場所となっている。

上ロース

あっさりしたカルビスープ(手前)

熱々の石焼き釜で煮込んだ牛すじチゲ

キムチ盛りはボリューム感が魅力

清潔感のある落ち着いた雰囲気の店内

店主の黄炳帥さん

焼肉テヤン
〒970-8026 福島県いわき市平字田町56
Tel:0246-23-7878
営業時間:11:00~15:00(l.o. 14:30)/
17:00~23:00(l.o. 22:30)
定休日:木曜日
メニュー
厚切りタン塩2728円、上カルビ2310円、上ロース2145円、新鮮上レバー1738円、キムチ盛り合わせ990円、和牛あぶり握り1958円、カルビスープ880円、牛すじチゲ990円、ハラミ定食1309円(ランチ限定)
※すべて税込







