【イオニュースPICK UP】埼玉・川口で反差別と共生訴えるマーチ/1200人が参加
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「ノーヘイト!ノ―ヘイト!」「一緒に生きよう!」
外国籍住民が多く暮らす埼玉県川口市で「ごちゃまぜ川口 ノーヘイトマーチ」が1月11日に行われ、1200人(主催発表)が街中で反差別と共生を訴えて声を上げた。有志のグループ「ごちゃまぜ川口」が主催した。
日本では1990年代初頭から主に埼玉県南部(川口市、蕨市)などで、迫害を逃れて難民となったクルド人たち約3000人が暮らしてきた。2023年に入管法改定が国会で議論されている頃から、インターネット上でクルド人に対するヘイトスピーチが始まると、川口市でクルド人排斥デモが行われるように。デモに参加していたのは、以前から川崎などで在日コリアンに対するデマと差別を煽ってきた者たちだった。

マーチを主催したグループによると、外国人排斥の風潮が高まる中で、外国人共生の方策が一つの争点になる川口市長選挙(1月25日告示、2月1日投開票)を控えてマーチの開催を決めたという。
市内の寿町公園で集会を行った後、参加者らはJR川口駅から西川口駅までの街中を約1時間半かけて歩いた。これまで旭日旗を掲げた排外主義者が跋扈した川口の街の空気を塗り替えるごとく、思い思いの旗やプラカードを掲げて声を上げた。サウンドカーから流れる音楽と参加者のコールが鳴り響くなか、沿道や飲食店、自宅から顔を出して手を振る住民の姿もしばしば見られた。

発起人の1人で、さいたま市在住の中島麻由子さん(40)は、「昨年の参議院選挙以降、反移民デモが増加して恐怖を感じた。排外主義的な言説に押されている社会を、なんとか巻き返したいという思いがあった」と振り返る。クルドヘイト裁判の支援などの活動をし、埼玉朝鮮初中級学校(さいたま市)に対する補助金支給再開を求める活動にも顔を出しているという中島さん。「予想以上に多くの人が集まってともに声を上げてくれた」と驚きながら、「埼玉が人種や国籍と関係なく、住みやすいところになってほしい」と話した。
この日、マーチを沿道から見て飛び入り参加したイアン・エリスさん(36)は、欧州から川口市に移住して今年で15年目。「外国人が住みやすい街に、誰もが自由に暮らせる街になってほしい」と希望を語った。(文・写真:康哲誠)








