地元のブランド牛、本物にこだわって—／焼肉 食道園（岐阜県美濃市）

タンしゃぶ。薄くスライスしたタンの歯ごたえと、甘みがたまらない

岐阜県美濃市の「食道園」の歴史は、１９６８年、掘っ立て小屋で小さな「とんちゃん屋（ホルモン屋）」を開いたことから始まった。現在、店を切り盛りするのは、尹永晧さん（41）。祖母・鄭淑伊さんと、父・尹大植さん（66）に次ぐ3代目だ。
お店の売りは、日本で１、２位を争う屠場から仕入れた新鮮かつ上質なお肉。赤肉は、もちろん岐阜県のブランド牛・飛騨牛の最高級肉（A５ランク）、内臓類は、鳥取県から仕入れている新鮮な黒毛和牛を使用。
マイルドで濃厚な肉汁が特徴の飛騨牛シャトーブリアンは、ワサビ、もしくは生コショウでさっぱりといただく。肉厚ながら、噛まなくても溶けてしまうほど柔らかい。また、上ロースも人気の一品だ。表面に焼き色がついたら食べごろで、口の中であふれるあぶらは甘くもくどくない。
タンしゃぶは要予約の一品。昆布ダシにさっとくぐらせ、ポン酢、ゴマダレで楽しむ。自家製のポン酢とゴマダレが、タンのうまみをぐんと引き立てる。その他、塩タンも人気で、店長のおすすめはホルモン類だ。
店のコンセプトは「新鮮な、本物の素材を使うこと」。「健康を第一に考え、食材にはこだわり、なるべく添加物を使わないようにしています」と尹永晧さん。素材にこだわった冷麺もお店のいちおしメニューだという。
店内は、古民家を思わせる色調に、掘りごたつの座敷が多く、落ち着いた雰囲気が漂う。また、歴史あるお店だけあって、常連客との付き合いが長く、家族連れや仕事仲間、旅行客まで客層も幅広い。「関市や岐阜市など県内はもちろん、お隣の愛知県や東京など県外から足を運んでくれるお客さんもいらっしゃいます。岐阜に来た際は、ぜひ立ち寄ってください」（尹永晧さん）。

飛騨牛上ロース

希少部位の飛騨牛シャトーブリアン

上ミノ

落ち着いた空間の店内。テーブル席もある

尹永晧さん（右）と尹大植さん

Shop DATA

食道園

〒501-3743　岐阜県美濃市上条1343-4
TEL：0575-33-2321
営業時間：
平日17:00～23:00（L.O.22:30）、土日祝11:30〜23:00（L.O.22:30）
定休日：水曜

メニュー
飛騨牛シャトーブリアン4000円、飛騨牛ヒレ2500円、飛騨牛上ロース1500円、和牛上ハラミ1500円、塩タン1500円、タンしゃぶ2500円（1人前。2人前から予約可能）、テッチャン600円、上ミノ800円、韓国冷麺800円、キムチの盛合わせ680円、ナムルの盛合わせ680円、ハツ刺し600円（税込）