10.岡山
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ウリハッキョ支援に繋がること、なんでも懸命に
夏休みも終わりに近い8月下旬。岡山市で、「金剛山歌劇団2014 岡山公演」のための第1回実行委員会が開かれていた。商工会が中心となり、女性同盟、青年同盟、青商会、朝銀、金剛保険、ハッキョ・教育会などから実行委員が集まる。10月31日の本番に向けて、タイムスケジュールと財政ノルマが発表された。
岡山県では、金剛山歌劇団公演の開催を30年以上継続している。特筆すべきは、ウリハッキョ児童・生徒、トンポ、日本市民など、観客を全員無料で招待する点だ。その経費を、実行委員らが広告を募るなどしてまかなっている。同時に、そうして集められた費用は毎年ウリハッキョに寄付され運営の一助となっている。いわば、県の一大イベントなのだ。
岡山初中では30、40代トンポ女性による舞踊サークル「향(ヒャン)」の練習と、倉敷地域青商会が主催する焼肉会が行われていた。「향」も、ハッキョ支援に一役買っている団体だ。「響」の朝鮮読みで、「人々の心に響く踊りを」という意味を込めて名づけられた。昨年の1月には、「향」メンバーと青年同盟、ウリハッキョの児童・生徒が出演したチャリティ公演「길잡이(道しるべ)」を成功させ、その収益金で雨漏りしていたハッキョの講堂を修理した。来年2月22日には、第2弾公演を予定している。
倉敷青商会の焼肉会にはハッキョ教員や地域に住む若い世代のトンポ、日本の友人らが招待され、賑やかに七輪を囲んだ。