心と身体にうれしい、“飲食店の新しい形を”/ベジッポ食堂 (広島県福山市)
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スペシャルランチ。特製ハンバーグとエビフライ、サラダに小鉢、汁物、ご飯、漬物もすべて手作りだ。ちょこっとスイーツとサービスドリンク付き
「毎日通えるカフェ食堂」を目指し、オーナーで栄養士の余裕華さん(41)がバランスの整った定食を提供している。手作りと無添加にこだわった品々で健康的だ。
食べ応えのある特製ハンバーグは、家庭的な味を出そうとあいびき肉を使用している。「実は質量の半分が玉ねぎなんですよ」―食後、オーナーの言葉にびっくり。出来上がりまで2日。手間暇かけている。スペシャルランチのエビフライは、薄い衣に包まれた身がしっかりとしていて、エビの旨味がストレートに感じられる。みずみずしい旬の野菜も隠れた「刺客」だ。
ケーキ類は「ちょこっとスイーツ」と言い、食後でも楽しめる程よいサイズ感。また、一般的な上白糖ではなくきび糖を使用し体にやさしい。バスクチーズケーキは生地の中に焼き芋を練り込んでおり、口の中にほんのりと甘味が広がる。
旬な果物や野菜をミックスして出しているコールドプレスジュースは栄養たっぷり。オリジナルハーブティーは、オーガニック栽培のハーブを中心に使用。まるで花束のような見た目、味と香りを楽しむ優雅な時間に身をゆだねてみてはいかがか。
余さんは、「株式会社dyマーケティング」を2013年に立ち上げた。翌年からインターネットショップを展開。事業を拡げようと19年にベジッポ食堂をオープンした。コンセプトは「健康って楽しい」だ。ベジッポ食堂では、「『食・アート・カルチャー』という3つの柱で、家でも職場でもないサードプレイスのようなほっとする場所を地域で目指している」と余さん。店内に仕切りなどの境界線のないアートギャラリースペースを設け、興味のない人にもアートを近くに感じてもらう。また、「ベジマル」という名で、食と暮らしのマルシェを店内で月に1回開催している。「あったらいいな」というものを意識し、店内に吹き抜けや暖炉、庭も設けた。
「飲食店を続けるのが厳しい状況だからこそ、新しい飲食店の形へと発展させていきたい」(余さん)。JR東福山駅から徒歩10分。女性同盟メンバーが集う場にもなっている。

店内のようす

バスクチーズケーキ

コールドプレスジュース。写真はレモン、オレンジ、ピンクグレープフルーツのミックスだ

フローラル・ブロッサムのハーブティー

入口のラックには委託販売する雑貨類がずらり
ベジッポ食堂
〒721-0942 広島県福山市引野町5-44-45
Tel:084-983-0290
営業時間:ランチ11:00~15:00(l.o.14:30)、カフェ14:00~16:00
(l.o.15:30)、ディナー予約制
定休日:水曜日
メニュー:
スペシャルランチ2500円(ちょこっとスイーツ・サービスドリンク付)、日替わり定食1800円、食堂カレー1200円、焼きプリン550円、ちょこっとスイーツ480円、本日のコールドプレスジュース700円、五感で楽しむNiluferオリジナルハーブティー700円(各種)※すべて税込
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