炭火 さらい(和歌山県和歌山市)
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上質なお肉を使用することが一番のこだわり。写真は、塩ヘレカクガーリックバター
JR紀和駅から徒歩10分、JR和歌山駅から車で10分のところに位置する「炭火 さらい」。日本人で店主の澵井佑介さん(41)と大阪朝鮮高級学校(当時)を卒業した李知加さん(41、旧姓)の夫婦2人で営んでいる。
新鮮でジューシーなお肉が一番のこだわりだ。「目利きには自信がある」と話す澵井さん。よく知る地元の肉屋さんを介して実際に肉を見て、産地はこだわらずに、上質なものだけ厳選する。
一番人気はぶ厚い塩タン。上バラ、上ロース、上ハラミ、ヘレカクが盛られたボリューミーな「厳選さらい盛り」もイチオシメニューだ。塩ヘレカクガーリックバターは、やわらかくてあっさりした肉と、思いのほかマッチするガーリックバターの風味が魅力だ。
肉料理以外で人気なのは、さらい名物ごちゃまぜ盛り。白菜、キュウリ、大根のキムチとナムルを混ぜ合わせたもので、シャキシャキの食感が新しく、やみつきになる。箸休めや酒のつまみにも最適だ。
〆には、石焼肉めしとユッケジャンがよく出る。肉めしは、上質な和牛の端切れとタレ、ネギとのりを混ぜていただく。シンプルなトッピングが肉の旨味を引き立てる。
黒を基調とした内装の店内には、掘りごたつ式の席とテーブル席が並ぶ。高校野球の出場チームの記念タオルがずらりと飾られており、店主の「好き」があふれている。
澵井さんは、20歳の頃から焼肉屋で修行を重ねた。焼肉が好きで、店にもよく食べに行っていた。地元・和歌山の焼肉屋で4年ほど修行した後、東京の「焼肉 トラジ」と大阪市福島区の「ここから屋」でそれぞれ4年ほど働き、在日朝鮮人のオーナーを師と仰いだ。それらの経験を糧に2015年7月、「炭火 さらい」をオープンした。
「ここから屋」で澵井さんが社員、李さんがアルバイトで働いていた頃に2人は知り合った。いまでは元気いっぱいな3人の子どもを育てる一方で、機会あるごとに和歌山朝鮮初中級学校(和歌山市)にも顔を出している。
「地元客に愛される、平日でも毎日賑わうような焼肉屋でありたい」と澵井さん。李さんも、「仲良し夫婦で営んでいるので家族でぜひ食べに来てください!」とほほ笑んだ。

厳選さらい盛り(提供写真)

石焼肉めし

さらい名物ごちゃまぜ盛り

店内には野球部の高校生らが持ち込んだタオルがずらり

「トラジ」時代の先輩が書いて送ってくれた一筆書きで店内の雰囲気も明るくなった

家族で一枚
炭火 さらい
〒640-8014
和歌山県和歌山市元寺町5-55
Tel:073-422-3929
営業時間:17:00~22:30(l.o. 22:00)
定休日:水曜日
メニュー
ぶ厚い塩タン2750円(タレor塩)、塩ヘレカクガーリックバター1540円、厳選さらい盛り(タレor塩)5280円、さらい名物ごちゃまぜ盛り825円、牛トロあぶり握り(3貫)990円、石焼肉めし990円、ユッケジャン825円、和歌山自慢のみかんジュース495円
※すべて税込