梨のシロップ煮 배숙
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배숙(ぺスㇰ)とは、朝鮮のデザートの一つ。コンポートに似ており、梨と甘いショウガ汁を使います。梨の旬でもある秋夕のシーズンに作ることが多いです。のどにやさしいため、風邪をひきがちな季節の変わり目におすすめ。甘さの中にもピリリとショウガがきいて、さっぱりしますよ。
レシピ表記
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- 少々:一般的に、親指と人差し指の2本でつまむくらい(約1g)の量を指す。液体なら1、2滴分にあたる。
- 少量:親指と人差し指と中指の3本でつまむくらい(約2g)の量を指す。ひとつまみともいう。液体ならさっとかける程度。
- 適量:適度な量を加減して入れること。
- 適宜:必ず入れる必要はなく、その時の状態に応じて必要であれば入れること。
- ※粉トウガラシには粗挽きと細挽きがあるが、「粉トウガラシ(細挽き)」と表記する以外はすべて粗挽きを使用するものとする。
材料(4人分)
梨 | 2個 |
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三温糖 ※上白糖でも可 | 大さじ8 |
ショウガ | 60g |
粒コショウ | 適量 |
シナモンスティック | 1本 ※シナモンパウダーで代用可。 苦手な場合は入れなくても構いません |
水 | 6カップ(1200ml) |
松の実 | 適宜(お好みで) |
作り方
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- 砂糖水(水4カップに砂糖大さじ2を混ぜる。ともに分量外)を作る。ショウガは皮をむいて薄くスライスしておく。
- 梨は8等分にして皮をむき、面取りをしながら1の砂糖水にひたす。
梨を砂糖水にひたすことで、変色を防ぐことができます - 鍋に分量の水とスライスしたショウガを入れて強火にかける。沸騰する前に中火にし5分ほど煮たら、火を止めてそのままおく。
- 梨に粒コショウを2~3粒(お好みで)埋め込む。はじめに指で押し込んだら、爪楊枝などを使って深めに埋め込む。
後ほど煮る工程で抜けやすくなるので、粒コショウは深めに埋め込みましょう - 3のショウガ汁をこして再び鍋に戻し、三温糖を入れよく混ぜたら、梨とシナモンスティックを加え中火にかける(シナモンパウダーを使用する場合、この工程では鍋に入れない)。
- 梨の表面がうっすら透明になってきたら火を止める。
煮すぎないよう、気をつけて様子を見ましょう - 冷蔵庫で冷やしたあと器に盛る(シナモンパウダーを使用する場合はここで少々加える)。お好みで松の実を浮かせていただく。
松の実の先端の薄茶色の皮は指で軽くつまんで取ります
教えてくれた人 高仁淑こ・いんすくさん●1961年、東京都生まれ。東京朝鮮第1初中級学校、日本の高校を経て明治大学を卒業。(株)リクルートに入社、情報誌の広告営業に携わり、結婚後は家事に専念する。趙善玉料理研究院で韓国料理基礎全課程を修了、認定講師の資格有。その他、テーブルコーディネートをはじめとする各種資格や共著での出版、各大会での受賞経験多数。現在は料理教室や料理イベントなどで講師を務める
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