【学ぶ権利を目指して】「幼保無償化適用を!」 内外で高まる声

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新型コロナウイルス感染拡大が続く中でも、昨年12月から始まった朝鮮幼稚園に幼保無償化制度の適用を求める「100万人署名運動」が各地で展開されている。海を越えた韓国でも、諸団体が日本政府による朝鮮学校差別の撤廃を求める国際キャンペーンを呼びかけている。

:編集部

大分3万4796筆集める

幼保無償化署名、県人口の3%

福岡高裁102号法廷で行われた九州無償化裁判控訴審の第3回口頭弁論には91席の傍聴券を求めて、約200人が足を運んだ。 幼保無償化「100万人署名運動」が各地で繰り広げられている。大分県では3月31日までに3万4796筆の署名が集まった。この数字は大分県人口の約3%にあたる。この間、総聯大分県本部は広範な人々の関心を喚起するために、総聯本部管下の各団体に呼びかけるだけでなく、日本の市民団体への協力要請も積極的に行った。

総聯県本部は、今回の署名運動を通じて朝鮮学校の存在、とりわけ隣県の福岡県にある朝鮮学校の現状を知ってもらい、幼保無償化からの朝鮮幼稚園除外に抗議する大分県民の声を高めるべく、平和運動センター、自治労、部落解放同盟、県教組、高教組、連合、社民党などの団体、政党を訪問。朝鮮幼稚園が幼保無償化制度から除外された不当性について説明し、署名運動を広く展開していくことを求めた。その後も各団体と密に連絡を取りながら、署名運動の進ちょく状況の把握、督促に努めた。

平和運動センターでは、大分市と別府市の加盟組織17団体に署名運動への参加を呼びかけた。同センターの姫野正二事務局長(62)によると、高校無償化問題をはじめ朝鮮学校に対する差別を是正するための取り組みは過去にも行ってきたが「幼保無償化問題にはこれまで以上に関心が集まった」という。「消費税の納税義務を果たしているにもかかわらず、子どもたちの学ぶ権利が奪われている。その矛盾に怒りや疑問を抱く組合員らが多かった。差別の矛先を幼児にまで向けるなんて、あってはならないことだ。日本は他国に比べて人権意識で劣っているし、閉鎖的に思える。それぞれの国の歴史や文化を理解し、違いを認め、尊重し合える社会を作っていかなければならない」(姫野事務局長)。

大分県教組の迫圭吾書記長(46)は、「安倍政権のもとで朝鮮学校への差別が強まり、日本の教育現場への介入も顕著に表れている。教科書を見ると、『従軍慰安婦』や『侵略戦争』などに関する言及がなくなり、戦争を賛美する内容が目につく。このままでは権力の不正に対して声を上げる風潮がなくなってしまうのではないか」と危機感を募らせる。「朝鮮学校について知らない教員、子どもたちはまだまだ多い。朝鮮学校や幼稚園に通う同じ年ごろの子たちがなぜ辛い目に会っているのか。そのことに気づくきっかけを今後も与え続けていきたい」(迫書記長)。【朝鮮新報・李永徳】

差別反対、国際宣言へ署名を!

韓国の市民団体がキャンペーン

「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」、6・15共同宣言実践南側委員会など韓国の市民団体が日本政府に対して朝鮮学校への差別撤廃を求める国際キャンペーンを展開している。

同キャンペーンは、さいたま市が新型コロナウイルス感染予防のためのマスク配布対象から埼玉朝鮮幼稚園を除外した事件(3月)を機に、幼保無償化や高校無償化からの除外など日本政府のたび重なる朝鮮学校差別に反対する国際的な連帯運動が必要という観点から提起されたもの。「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」のソン・ミヒ共同代表は、「朝鮮学校に対する差別の撤廃を求める韓国の同胞や世界の人びとのメッセージを日本国内と国際社会に広げ、差別是正を求める在日同胞の闘いを支持し、それに連帯することで、安倍政権が朝鮮学校と朝鮮幼稚園を無償化の対象に含めるようにしたい」とキャンペーンの趣旨について説明している。

同キャンペーンでは、日本政府に対して朝鮮学校への差別を中止することを求める国際宣言への署名を集めるほか、写真や動画を「#朝鮮学校差別中断」「#幼保無償化適用」などのハッシュタグを用いてSNSで拡散させる予定だ。

国際宣言は、高校無償化や幼保無償化から朝鮮学校と朝鮮幼稚園を除外することは国際法や国際人権諸条約に違反する「不公平な措置」であるとし、日本政府が朝鮮学校に対して行っている差別政策は「朝鮮民族に対する明白な弾圧」であり、「国家暴力」であると指摘。日本政府と地方自治体に対して、朝鮮学校への差別をただちに中止し、朝鮮幼稚園に幼保無償化を適用するよう求めている。

現在、諸団体が内外の同胞、海外の良心的人士、平和愛好諸団体に向けて宣言への賛同・署名を呼びかけている。キャンペーンは第1次として4月~5月末まで行われる。集まった署名は6月初めに文部科学大臣に提出する予定だ。第2次のアクションは6月~8月末まで行われる。集まったすべての署名は9月の国連総会の場に提出される。

◎オンラインの署名ページ http://bitly.kr/woorigajikija
◎Facebookページ https://www.facebook.com/woorigajikija/?modal=admin_todo_tour

幼保無償化、4言語のチラシを作成

朝鮮新報社若手記者ら

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朝鮮新報社の若手記者、社員たちが、幼保無償化の署名活動をより意味のあるものにしようと、朝鮮語、中国語、英語(写真)、日本語など4言語によるカラーチラシを作成した。昨年12月1日から外国人学校幼児教育施設への幼保無償化を求める「100万人署名運動」が日本各地で行われているが、署名は3月末現在で約38万筆が集まり、世論化を後押ししている。チラシは今後、在日本朝鮮青年同盟を通じて、各地の街頭アピールの場などで活用されるという。

 

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