どこへゆくニッポン
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在日コリアンにとって、植民地支配の責任に目をそむける昨今の日本の動きは、自身の存在を揺るがすものだ。
コリアンだけではなく、先の戦争、他国への支配は日本自身にとっても大きな教訓を残したはずだった…。
「戦争ができる国」作りを着々と進めるニッポン。その未来を憂い、行動する人々の足取りを追った。
フォトエッセイ いま、この世界の片隅で
ガンビア、リベリア、パキスタン…そして朝鮮
林典子○フォトジャーナリスト
2001年の同時多発テロ、03年のイラク戦争…。10代から20代に差しかかる頃、
すでに世界では、悲しい出来事が次々に起こり、
普通に生活していても世界の文化や生き方を無視できなくなりました。
この実感が私を世界に向かわせたのです。

インタビュー西山太吉さん ジャーナリスト、元毎日新聞記者
情報犯罪と秘密国家の誕生 特定秘密保護法、問われるメディアの役割
昨年12月の特定秘密保護法成立によって、民主主義と情報公開制度の後退が懸念されている。毎日新聞記者時代の1972年、沖縄返還に伴う日米間の密約(沖縄密約)を暴露し、逮捕・有罪判決を受けたジャーナリストの西山太吉さん(83)に、法制定を推し進めた安倍政権の狙いと同法の問題点、権力と情報の関係などについて話を聞いた。
集団的自衛権をめぐる閣議決定の意味
在日朝鮮・韓国人をさらに危険に晒す政治状況の深まりと我々
高嶋伸欣●琉球大学名誉教授
侵略の歴史抹殺が進む 日本各地で消されていく「強制連行」の言葉
いま日本で顕著になっているのが、過去の侵略・戦争という国家犯罪の歴史を歪曲、抹殺しようという動きである。教科書から記述がなくなり、過去を否定する政治家の発言が繰り返される。そして、国家犯罪を伝え反省するために建てられた碑や説明板などをなくそうという動きが日本各地で相次いでいる。群馬県の朝鮮人強制連行犠牲者の追悼碑が撤去の危機に直面している問題と、奈良県天理市での説明板撤去について報告する。
あきらめない若者たち

侵略の過去を覆い隠し集団的自衛権行使容認へと進む日本。「戦争前夜」と言える今の状況。
しかし、警鐘を鳴らして具体的な行動を起こす若い人々もまたいる。
危機感を持ちあきらめない若者たちの姿を紹介する。