阪神地域の求心力、〝4・24の魂〟息づく／おいでよウリハッキョ　vol.58 最終回　尼崎朝鮮初中級学校

初の在日朝鮮人中等教育機関として1946年に開校した東京朝鮮中高級学校。
朝鮮大学校をのぞけば、日本一のマンモス朝鮮学校となる同校は今年、創立77周年を迎える。

△今月のハッキョ
尼崎朝鮮初中級学校

歴史：1946年4月24日、大庄朝連初等学院が開校（教員14名、350人）、市内の各初等学院が統合改編し、尼崎朝鮮初等学院設立。48年4月、4・24教育闘争、49年12月、市立分校形態で教育を継続。56年4月、大庄分校に尼崎朝鮮中級学校を創設、59年3月、校舎竣工、4月、学校設置認可取得、65年7月、大庄・守部分校が統合、大島分校が現在地に校舎新築移転。66年4月、大島朝鮮初級学校が発足、67年4月、幼稚班を新設、75年10月、大島初級と尼崎中級が統合、校舎新築、現在の校名に改称。76年9月、立花朝鮮初級学校と統合、2001年4月、阪神朝鮮初級学校と統合、08年4月、尼崎東初級と統合、12年12月、校舎耐震補強・改修工事完工式、21年4月、創立75周年を迎える。

データ：金大潤校長／137人（幼稚班21人、初級部69人、中級部47人、23年4月現在）／学区：尼崎市、芦屋市、西宮市、伊丹市、川西市、宝塚市
〒660-0054　兵庫県尼崎市西立花町4-5-17
Tel:06-6419-3681

「心の柱」、地域の同胞たちとく

この時代を生きぬくための、「心の柱」としての民族的アイデンティティの土台と愛校心を育てていきたい―。2022年4月から校長を務める金大潤さん（47、写真）は目指す人材像を語る。1997年から県内で教職に就いた後、明石朝鮮初級学校（当時）校長などを歴任。愛校心が強い阪神地域の同胞たちの思いに支えられての創立77年。その重みをかみしめながら、「阪神地域の民族学校として、学校、保護者、地域社会が一丸となって子どもたちを育て、同胞たちのパワーの源、卒業生たちの帰着点となる学校にしたい」と抱負を語る。
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