“大丈夫、100年の 未来に向かっていける”
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大阪中高創立70周年記念公演
「夢よはばたけ 歌よひびけ U-FIELD Osaka Chung – Go!」
大阪朝鮮中高級学校創立70周年記念公演「夢よはばたけ 歌よひびけ U-FIELD Osaka Chung – Go!」が1月29日、東大阪市文化創造館(大ホール)で昼夜2回、上演された。文:李鳳仁、写真:盧琴順(ともに朝鮮新報)
大阪中高では昨年、創立70周年(1952年4月10日創立)を迎え、年間を通してさまざまな記念事業を推し進めてきた。「ウリハッキョは『U-FIELD』」というキャッチコピーを掲げ、同校の創立100年と、さらにその先の未来までを見据えた新たな教育実践プロジェクトも樹立し、始動させた。
※本誌23年1月号「おいでよ!ウリハッキョ」に記載
記念事業の一環として行われた公演では、生徒たちや卒業生はもちろん、教員や地域同胞ら約400人が歌や踊り、演奏、説話などを披露。総聯大阪府本部の夫永旭委員長、大阪中高創立70周年記念実行委員会の高元亨委員長(大阪府商工会会長、63)、大阪中高の金采玹校長(57)をはじめとする同胞、保護者、日本市民ら約1800人が観覧し、盛況を博した。
第1部「愛と誇りをもって育んだ70年」では、中・高級部女子生徒たちの重唱「祖国の愛はあたたかい」、高級部舞踊部の群舞「つむじ風(회오리)」などの演目を通して、異国の地でも祖国の惜しみない愛情の中で、一世、二世同胞らの血と汗と涙で守られ引き継がれてきた同校70年の歴史を振り返った。客席にはすすり泣く人や優しくほほ笑む人たちもいた。
第2部「夢よはばたけ、ウリの未来へ」では「大阪民族教育100年」をテーマに、希望あふれるアップテンポな演目が続いた。中でも生徒たち自らが振り付けに携わった「『U-FIELD』ダンス」や教員らの合唱「未来を抱いて生きよう(미래를 안고 살자)」は大絶賛をうけ、終始、歓声と拍手が鳴りやまなかった。
農楽「慶祝」で会場のボルテージは最高潮に。全校生による校歌と「われらの誇り限りなし」の大合唱で公演は幕を下ろした。
舞い込んだビッグニュース
この日、午前公演の第1部終了後、場内アナウンスが会場にビッグニュースを伝えると、客席からは大歓声があがった。折しも、同日午前に行われた第74回近畿高等学校ラグビーフットボール大会大阪府予選Cブロック決勝戦で、同校ラグビー部が昨年度の「花園」優勝校・東海大大阪仰星高校に17—12で勝利し、近畿大会出場を決めたのだ。
観客席にいた文裕徹さん(24)は、「演目中、中級部の生徒が夢を発表する場面があった。『ラグビー選手になって、統一チームの一員としてピッチに立つこと』だと話していた。胸が熱くなった」と話す。同校ラグビー部出身で、現在は花園近鉄ライナーズでプロ選手として活躍する文さん。「朝高の名前を日本各地に広められるよう自分も頑張りたいと、心の底から思えた」。