鶏肉の煮込み 닭찜
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닭찜(タッチム)は、煮物のような優しい味つけの料理です。本来は朝鮮の宮廷料理の一種で、鶏まるまる一羽を調理していろいろな部位を楽しむものですが、ここでは安く手に入る手羽先で手軽に作れるレシピを紹介します。辛くないので、お子さまでもおいしく食べられますよ。
レシピ表記
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- 少々:一般的に、親指と人差し指の2本でつまむくらい(約1g)の量を指す。液体なら1、2滴分にあたる。
- 少量:親指と人差し指と中指の3本でつまむくらい(約2g)の量を指す。ひとつまみともいう。液体ならさっとかける程度。
- 適量:適度な量を加減して入れること。
- 適宜:必ず入れる必要はなく、その時の状態に応じて必要であれば入れること。
- ※粉トウガラシには粗挽きと細挽きがあるが、「粉トウガラシ(細挽き)」と表記する以外はすべて粗挽きを使用するものとする。
材料(4人分)
鶏手羽先 | 12本(600g~650g) |
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レンコン | 100g |
タマネギ | 中1/2個 |
ニンジン | 小1本 |
干しシイタケ(湯で戻したもの) | 3枚 |
水 | 2カップ |
干しナツメ | 適宜 |
【A】
醤油 | 大さじ5 |
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砂糖 | 大さじ2 |
ハチミツ | 大さじ1 |
ゴマ油 | 大さじ1 |
長ネギ(みじん切り) | 大さじ2 |
ニンニク(みじん切り) | 大さじ1 |
ショウガ(みじん切り) | 小さじ2 |
すりゴマ | 大さじ1 |
コショウ | 少々 |
作り方
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- Aの材料をよく混ぜ合わせ、ヤンニョムジャンを作る。
- 鶏手羽先は食べやすいように、突起した関節と先端部分を切り落とし、中心部分は骨に沿って切り込みを入れる。
- 鍋に2を入れて、かぶる程度の水(分量外)を加え強火にかける。
- 沸騰してアクが上がってきたら火を止め、ザルにあげ流水できれいに洗い、水気をしっかりふき取る。
- 鍋に4と、1のヤンニョムジャンの半量をいれる。鶏手羽先にしっかりとヤンニョムジャンをもみ込んだら30分ほど置いて味をなじませる。
時おり全体を混ぜてヤンニョムジャンを絡ませましょう - ニンジンとレンコンは皮をむいて一口大の乱切りにし、タマネギはくし形の3等分に、干しシイタケは石づきを切り落として半分に切る。
- 5に6を加え、分量の水を入れて強火にかける。沸騰してきたら1の残り(ヤンニョムジャン)を加える。再び沸騰したら中火にして、少し隙間をあけて蓋をし、煮ていく。
- 7の汁気が減ってニンジンとレンコンに火が通り、煮汁がよく絡まって照りが出たら火を止める。
7、8の工程中はアクをマメに取り除きましょう - 器に盛り付けて、干しナツメ(適宜)を飾ったら完成。※辛めの味つけが好みの方は、煮ている途中で鷹の爪を適量加えましょう
干しナツメのコミョン(飾り)の作り方
①ナツメの上下を切り落とす。
②種に沿ってくるりと包丁を入れ、種を抜く。
③すき間のないようにくるくると巻き、手でしっかりとにぎったら、巻き終わりが下に来るように置いて薄く切る。教えてくれた人 高仁淑こ・いんすくさん●1961年、東京都生まれ。東京朝鮮第1初中級学校、日本の高校を経て明治大学を卒業。(株)リクルートに入社、情報誌の広告営業に携わり、結婚後は家事に専念する。趙善玉料理研究院で韓国料理基礎全課程を修了、認定講師の資格有。その他、テーブルコーディネートをはじめとする各種資格や共著での出版、各大会での受賞経験多数。現在は料理教室や料理イベントなどで講師を務める
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