移動販売 in 広島ウリ民族フォーラム
広告

ウリ民族フォーラムの会場・広島国際会議場
7月5、6日はウリ民族フォーラムin広島(6日)が開催された広島国際会議場へ『18人が語る 私とコリアン』『今日に抗う』(中村一成著)、イオなどの販売に行ってきました。
1990年代後半から中四国地方には何度か取材に行ったものの、本の販売は初めてのことなのでぶっつけ本番の舞台に挑むような気持ちです。
前日に設営の準備をした後、当日は10時半ごろに会場へ。今回は愛媛出身のPさんが販売を手伝ってくれることになり、現地で落ち合いました。朝鮮大学校を卒業して記者3年目のPさんは広島周辺の知り合いも多いので、会場でよく話しかけられていました。

広島フォーラムの準備過程を追った朝鮮新報の紹介ブースが会場に設けられました
民族フォーラムは日本各地から同胞が集まる大きなイベント!
久々にお会いする方も多く、その方たちに1冊、3冊、5冊と買っていただきました。
最初の購入者は広島県に暮らすPアボジ。23年前の2002年5月にともに訪朝した「ムジゲ会」(障がいのある子どもを育てる同胞家族の会)の方です。いつもイオを念入りに読まれ、バックナンバーがそろわないときに電話をいただいていました。
地元広島の総聯本部委員長にあいさつをすると、日ごろから交流のある日本の市民団体の方々を次々と紹介してくれました。そこである団体の方が「10冊送ってください」と名刺を差し出してくれるではありませんか!
フォーラムの開演は13時。12時15分ごろを過ぎると観覧のため来場する人たちがどんどん増えてきました。
会場入口に販売ブースを置いたものの、ベストな位置ではないことが判明。来場者がチケット受付ブースに向かって歩くので、立ち止まって本を見る余裕はないのです。Pさんと相談し、ブースの位置を変更。休憩時間にはホールの出入口にブースを移動し、終了後も呼び込みをしながら本を売りました。鳥取でお世話になったCさんは、日本の人たちに読んでもらうとのことで3冊を、東京からも足立の青商会の方々が3人並んで買ってくれました。
フォーラムが終了するや、人がドッと流れてきます。倉敷でサッカーを教えるK監督は、「日本の人たちに読んでもらいます」と2回もブースに来てくれました。前日の食事会で〇万円分の本を買ってくれた福岡のHさん。編集部に応援のエールを送ってくれたKさん、期待に応えられるよう頑張ります。岡山のHさん。私の押し売りに2冊も買ってくれてありがとう!
何より、現地で重い本の持ち運びを担ってくれた尹幹事長をはじめとする広島県青商会、朝青広島、朝大生のスタッフの皆さん、暑いなか、本当にコマプスムニダ。

圧巻のフィナーレ
広島フォーラムも販売の合間に観覧し、中四国地方の民族教育の「これから」について思いを馳せました。7人の児童生徒が通う四国朝鮮初中級学校、そして岡山朝鮮初中級学校は今年創立80周年を迎え、中四国唯一の朝高を擁する広島朝鮮初中高級学校は来年創立80周年を迎えます。

イオの本は平積みされていました。右は店主・安彦さんの本です
広島ではソーシャル・ブックカフェ「ハチドリ舎」に行ってあいさつもしてきました。実は『18人が語る 私とコリアン』を10冊も購入いただいたのです。
ハチドリ舎につなげてくれたのは、高校時代に部活でともに汗を流したCさん、山口の徳山朝鮮初中級学校にお子さんが通っていたときからよくしてくれるYオンニです。
イオ編集部からは、『新版 日本の中の外国人学校』を一冊寄贈してきました。毎日、大小のイベントを組み、人をつなげているハチドリ舎は、素敵なスペースでした。ここで買いたいと思っていた店主・安彦恵里香さんの本を購入。安彦さんのステキなサインもいただきました。
帰りの新幹線で安彦さんの本を読みましたが、店主の素直な心と静かな行動力に、自分自身も何かができるような気がしてきます。いつかこんな場所を作りたいな~と夢見ています。(瑛)