先月末、結婚式を挙げたホテルのレストランで、1周年記念特典のディナーを楽しんだ。自身の誕生日前日に予約を取れたこともあり、豪華な前祝いとなった。
普段なら絶対に行かない、縁が遠すぎる高級レストラン。場所が場所なだけにTPOに合わせた格好にしたが、周りの客を見るとTシャツに短パンとラフな姿で拍子抜けした。
ディナーはシャンパン付きのコース料理で3品と少なめだったが、間隔を空けて運ばれてくるので、お腹の具合は満足する内容となった。

「何かお飲み物は？」と、ディナーの途中に店員が渡してくれたドリンクメニュー。開いて思わず小さな悲鳴をあげた。
ビール業界の二大巨頭、アサヒとキリンがグラス一杯1700円…！！　居酒屋なら3杯飲める。ステータスやらサービス料やらでこうも高くなるのかと尻込みしてしまい、結局、飲み物は注文しなかった。というか、出来なかった。
年に1回あるかないかの贅沢な体験だ。いい勉強になったが、やはり自分は大衆居酒屋で気兼ねなく飲むのが性に合っている。

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帰宅後、冷やしてあった約280円のロング缶のハイボールを飲んだ。この価格で提供しているすべての飲料メーカーへ心から感謝した。少し貧乏くさいだろうけれど、この時ばかりは妙にうまく感じた。（麗）