朝鮮学校の電子教科書
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2018年から朝鮮学校では、初級部の国語(朝鮮語)、図工工作、音楽といった民族科目を中心に電子教科書に移行しています。紙の教科書と併用しての導入。子どもたちの学びに少しずつ変化が訪れています。
現在制作中の月刊イオ4月号の特集では、朝鮮学校の電子教科書を紹介するのですが、編集部では教科書を使って現場の教員たちがどのように教えているのかについて、取材を重ねています。電子教科書は、あくまでも「道具」なので、子どもたちに何をどう授けたらいいのか、子どもたちの自発的な学びをどう促すか―といった観点で試行錯誤が繰り返されています。
昨日は、京都朝鮮初級学校で朝鮮語の授業を取材、電子教科書を使って朝鮮の詩を学ぶ6年生たちを取材しました。
朝鮮学校といえば、基本科目は朝鮮語。今、世代交代によって、ネイティブ話者がいないこと、朝鮮本国と行き来できないことが朝鮮語学習のハンディとなっており、それを克服しようと、電子教科書には、ネイティブ話者の会話、朝鮮半島を身近に感じられる動画が導入されています。
遅きに失した感がありますが、イオ4月号では電子教科書の中味や、授業の実践、実際に教科書作成に関わった教師たちの話を載せます。久しぶりの民族教育の特集です。(瑛)