千里馬クラブ、初優勝ならず 第30回全国クラブラグビーフットボール大会決勝、ハーキュリーズに0-19
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第30回全国クラブラグビーフットボール大会の決勝が2月19日、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場(埼玉県熊谷市)で行われた。クラブチーム日本一を争う同大会で26年ぶりの決勝進出となった大阪闘球団千里馬クラブは前回大会優勝チームのハーキュリーズ(東京都)に0ー19で敗れ、悲願の初優勝はならなかった。
試合は、開始早々の4分にハーキュリーズがトライを奪って先制する展開。続く16分にもトライを決め、試合を優位に進めた。対する千里馬クラブは序盤の失点で浮足立ってしまったのか、チャンスは作るが得点を奪えず。スコアは動かないまま、前半を0-14で終えた。後半に入ってからも一進一退の攻防が続いたが、16分、ハーキュリーズにみたびトライを奪われ0-19。その後も千里馬クラブは得点を奪えず、無念の敗戦となった。
この日、大阪から訪れた千里馬クラブのサポーターや埼玉在住の同胞たち、ラグビー関係者らがスタンドで声援を送った。
主将の張和裕さん(32)は、「序盤の失点で出鼻をくじかれてしまい、自分たちのやりたいことを十分にできなかった。大舞台で気負った部分もあった」試合を振り返りながら、「日本一という目標に近づいた手ごたえはある。優勝を目標に来年も全国大会の舞台に戻ってきたい」と決意を語った。
千里馬クラブは、大阪朝鮮高級学校ラグビー部出身者らを中心に1980年に結成された社会人クラブチーム。近畿地域を代表する強豪として、全国クラブラグビー大会でも13大会連続出場に準優勝2回(1993年の第1回大会、97年の第4回大会)などの実績がある。チームには在日同胞選手を中心に日本人ラガーマンも所属している。
今大会では、1月8日の1回戦で神奈川タマリバクラブに23-14で勝利すると、22日の準々決勝では福岡かぶと虫クラブを24-15で、2月5日の準決勝では北海道バーバリアンズを23-20でそれぞれ下し、自身3度目の決勝に進出した。(相)
(写真・朝鮮新報)