イオ編集部での実習
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今日はイオ編集部に実習に来た朝鮮大学校文学歴史学部4年生の(智)さんのブログです。
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北海道での教育実習を終え大学に帰ってきた私に、11月13日から16日までイオ編集部で実習をする機会が与えられた。
楽しみが1割。
残りは不安と緊張しかなかったが、何よりも朝鮮新報社の方々が本当に温かく迎えてくださった。
毎日、何気なくかけてくださる言葉の一言一言が本当にありがたかった。
4日間という短い期間ではあったが、新報社の方々が忙しい中で色々準備をしてくださっており、沢山の濃い経験をすることができた。
最初の2日間は、東京朝鮮中高級学校連合同窓会主催・笑福亭銀瓶さんの落語会や、朝青中央江東支部の常任委員会の取材に同行した。
初めての記者活動に緊張しながらも、様々な面で沢山の刺激を受けた。
目にした同胞社会の姿を数百字の記事に込めることは本当に難しかった。
この間、特に印象に残ったのは、イオ2023年1月号の企画会議だ。
いつも誌面でだけ見る雑誌が、実際にどう作られているのか―。
気になっていたその裏側を体験できて嬉しかったし、企画を練る会議では発見ばかりだった。
同胞たちをつなげる唯一の雑誌として、難しい中でも何ができるのか、編集部員たちが意見を出しあい、試行錯誤する姿に、その責任と役割の大きさを再確認した。
実習期間には、会社の近くの川沿いで表紙撮影の練習までさせてもらった。
実際に自分の撮った写真が「月刊イオ」の表紙のようにデザインされたものを見たときは本当に感動した。
この期間、初めての環境で色んな人たちの「観」に触れ、沢山のことを教わった。
現場の方々に比べ、見えていなかったものも沢山あると思うし、今回学んだことや具体化されたものは、ほんの一部だと思う。
しかし、それが私にとっては、「大きな一部」だったし、色んな側面で新たな契機となった。
これからは、その一部をもっと広げていきたいと思った。もっと視野を広げて、もっと多くのことを知るべきだと思った。
今回の経験を活かし、残った在学期間にも色んな角度から物事を見ることが出来るよう、学ぶことでは遠慮をせず、自らの軸を、しっかりしたものにしていきたい。(智)