息子の「単語帳」
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でんしゃ(電車、そこから車輪付きの乗り物全般を指すことも。短縮バージョンとして「でしゃ」)
ぶーぶー(車)
わんわん(犬)
まなな(バナナ)
じゅーちゅ(ジュース)
くちゅ(靴。そこから広がって靴下を指すこともある)
ねんね(就寝時に使っているお気に入りの毛布)
ババーイ(バイバイ)
しゅうしゅうしゃ(ごみ収集車。短縮バージョンとして「しゅしゅしゃ」)
はーい(文字通りの「はい(Yes)」の意)
もうまもなく1歳10ヵ月になる息子氏の頭の中の単語帳にインプットされている言葉はだいたいこんなものだろうか。これは話す方の言葉で、聞いて意味を理解している単語はもっと多いのかもしれない。ほかにも言葉らしきものを発しているのだが、まだちゃんとした言葉になっていないので理解不能だ。
毎朝、自宅から保育園までの道すがら、行き交う車を見ながら「ぶーぶー」。犬を飼っている家の前を通る時は「わんわん」。ごみ収集の日と重なれば「しゅしゅしゃ」が加わる。
出発前の玄関では「くちゅ」を連呼する。「早く靴下を履かせろ、靴を履かせろ。外を歩きたいんだ」と言っているのだ。
先週土曜日、地方出張を終えて1週間ぶりに帰宅すると、彼の単語帳に新しい言葉がインプットされていた。
「まんまんまん」(アンパンマン)。テレビ画面を見ながら楽しそうに叫んでいた。
幼児の言語獲得過程をリアルタイムで観察できる。育児は大変だが、本人の成長に立ち会える機会もその分増える。
父親と母親を呼ぶ時は、「パッパ」と「マンマ」。ここはやはり一日の大半を過ごす保育園の環境の影響が大きいのか。「アッパ」「オンマ」と呼ぶまでにはいたっていない。
そういえば、私自身は、両親を「アボジ、オモニ」と呼んでいた記憶しかない。しかし、幼児がいきなり「アボジ、オモニ」という言葉を発するとは考えにくいので、その前段階があるはずなのだ。「アッパ、オンマ」なのか、それとも別の言葉なのか。それはいつ、どのように変化していったのか。そこらへんのことを母親に聞いてみたのだが、返ってきた答えは、「そんな昔のこと覚えてないよ」。
我が子の成長で確かめるしかあるまい。(相)