月刊イオ4月号の特集テーマは「朝鮮学校の図書室」。現在、関東・関西を中心に、特色のある図書室を取材しています。

　企画立案の発端は昨年秋。滋賀朝鮮初級学校を訪ねた際、同校の図書室担当ソンセンニムから「ぜひ朝鮮学校の図書室を紹介して下さい」との要望を受け、面白そうだと感じました。企画書を提出したところ、他にもさまざまな意見が集まり、たっぷり15ページの特集になりました。

　ということで、私は滋賀初級を再訪。アイデアを下さったソンセンニムも歓迎して下さり、同校図書室の歴史まで詳しく教えてくれました。聞くと、図書室作りが自身の夢だったとのこと。

　「不思議なもので、図書室を整備し始めると自然と本が“来る”んですね」。本がまた本を呼ぶようにして、これまで数多くの本が寄贈などで同校に集まってきたそうです。私も、本には物事を結びつけたり出会わせる力があると感じることが多々あるため、ソンセンニムの言葉がすっと入ってきました。

　特集は他にも、朝鮮大学校の図書館紹介、朝鮮学校での図書活動に長年尽力されてきた先生方による対談、児童たちのアウトプット（作文）に注目したエッセイ、そして本好きのお二人によるおすすめ図書と、盛りだくさんの内容になっています。

　また、特集以外にも人気の連載や単独記事を準備中です。著名人へのスペシャルインタビュー企画「IOインタビュー」は、2月号（伊藤詩織さん）と3月号（柳美里さん）に引き続き次号も掲載が決まりました。お楽しみに！　

　月刊イオはwebで定期購読の注文ができるほか、Amazonから1冊ずつ購入が可能です。チェックしてみて下さい。4月号は、3月17日（水）発売予定です。（理）