先日、とある知人になぜ国籍を朝鮮のままにしておくの、という話をされた。
日本のニュースで流されているように、「砲撃を仕掛けるような国の国籍でいいのか」、「韓国では朝鮮の国旗があんなに燃やされているじゃないか」といった話。

たしかに一方的に流される日本の報道ばかりを見ていたら、こんな考えになってしまうだろうなと話を聞いていて思った。

私にも韓国に親戚がいて、日本に来た際、やはり朝鮮の国旗が燃やされているニュース映像を見て、
「本当に国内ではこんな感じなのですか？」と聞くと、これは一部の右翼がやっていることだと教えてくれた。
普通の一般市民はこんなことをやっていないと。

日本のメディアは本当につっこみどころが満載で、
考えてみればそんな一部の右翼の映像をあたかも韓国全体の風潮のように流す日本のメディアはかなりおかしいし、
例えば今回の事件をうけて若い市民たちはどう思うかを、大学に通う大学生とかに聞けばいいのに夜の遊び場に集う若者たちに聞いていたりして。

今回の事件にしても、日本のメディア関係者のみが現地で、そして日本で異様に騒いでいる感じを受けた。

ところがどんな事件にも背景はあるもので、その背景を知っている人ほど、
「一方的に北が砲撃を仕掛けた事件」とは決して言わないのだけれど、
日本のメディアはそんな背景事実をいっさい述べずに過激な映像ばかりを流している。
芸能人ネタの背景（海老蔵さんの暴行事件）については詳しく調べるのに、である。

イオ11月号でも特集しましたが、「朝鮮報道を見極める」ことをしないと、何が本質かがわかりにくい日本のメディア。
私たち在日同胞も少なからぬ影響を受けている。日本のメディアばかりを見ないで、いろいろと努力をしなくては、ですね。（愛）