朝鮮学校の保健室を充実させたい!--コリアンネットあいちのクラウドファンディング、10月29日まで
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NPO法人コリアンネットあいちが朝鮮学校の保健室の充実を目標に必要な資金を集めるために9月から実施しているクラウドファンディングが締切まで残り1週間となった。
https://readyfor.jp/projects/157990
目標金額は360万円。本日朝の時点で支援者302人で、目標額の86%にあたる310万1000円が集まっている。
朝鮮学校に関わる人にとっては周知の事実だが、朝鮮学校は日本の学校教育法が定める一条校ではなく各種学校であるため、学校法人として受けことができる助成金や補助金が一条校に比べて極端に少ない。老朽化した校舎や設備へのメンテンナンスが行き届かないのはもちろん、保健室の運営に関しても多くの部分を同胞医療人や保護者のボランティア、有志らの寄付などで賄っている。このような問題もあり、同NPO法人が活動拠点を置く愛知県でも県内の朝鮮学校で保健室の運営がままならない状態が当たり前のようになっている。
2003年に設立され、在日同胞社会の福祉団体として幅広い活動を行ってきたコリアンネットあいちは、子どもたちの不登校や心のケアが近年深刻な問題となり、保健室の需要が高まりを見せる中、2023年度よりボランティアで愛知朝鮮中高級学校の保健室活動を開始した。この間の活動実績については、同法人が取り組んでいるクラファンのページに概要が掲載されている。
https://readyfor.jp/projects/157990
今後この活動の芽を絶やさず、さらに充実させるためにはボランティアによる活動方式から抜け出す必要がある。コリアンネットあいちでは今回のクラウドファンディングを通じて、▼現在月3日間となっている愛知中高保健室の運営を週3日(平日)運営とし、保健室に専門スタッフが常駐できるようにする、▼カリキュラム化された保健授業の確保と必要な検診の実施およびこれらを運営するにあたって必要な備品を揃え、児童・生徒の学校生活や教員たちの労働環境を整えていきたいとしている。
目標金額360万円の使い道としては、保健室運営の最低条件をかなえるために100万円(愛知県を含めた中部地方にある朝鮮学校7校すべてに保健室に必要な備品を取り揃える)、200万を「保健室のスタッフの常駐と検診の確実な実施および保健授業の実施」に、残りの金額はその他決済手数料などに充てられる予定だ。
クラファンのサイトに愛知中高の保健室でボランティア活動に携わっている李玲華さんへのインタビュー、コリアンネットあいち理事の李さんの投稿がアップされている。なぜ学校に保健室が必要なのか、あって当たり前のものがないというのはどういうことなのか、学校保健室に対する切実な思いに胸を打たれる。ぜひ読んでみてください。
https://readyfor.jp/projects/157990/announcements/399171
https://readyfor.jp/projects/157990/announcements/399832
支援募集の期限は本日10月29日の午後11時まで。目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができる方式(All-or-Nothing方式)となっている。これまでに集まった多くの人々の善意を無駄にしないためには、必ず目標金額をクリアしないといけない。
残り1週間、一人でも多くの方々の協力をお願いする次第だ。(相)
【CF詳細】
https://readyfor.jp/projects/157990








