月刊イオ9月号が完成しました
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月刊イオ9月号が完成しました。
特集は「祖国解放80年 歴史と向き合う」です。
日本による朝鮮などアジア諸国への侵略・植民地支配責任がいまだ清算されないなか、加害の歴史を否定する動きは顕著になり、在日朝鮮人や朝鮮学校に対する差別も止んでいません。祖国解放80年という節目に、私たち在日朝鮮人が向き合うべき歴史の諸課題を見つめようという趣旨で企画しました。
「ルポ・場所は語る」では、神奈川県の相模ダムと広島市を訪れました。
地域に根づく強制労働の歴史:相模ダム
「廣島」と「ヒロシマ」のはざまで 平和記念公園と「軍都」跡地:広島
軍備増強に象徴される「戦争をする国」と化した日本の「原点」、植民地支配の爪痕が残る在日朝鮮人ゆかりの地を、編集部の若手記者が猛暑の中で歩いた渾身のルポとなっています。
7月12日に東京都内で行われた祖国解放80周年記念シンポジウム「植民地主義の清算と民族差別撤廃に向けて」の内容も掲載しています。シンポでは、長生炭鉱水没事故の犠牲者の遺骨収集活動、強制連行犠牲者の遺骨奉還、「群馬の森」追悼碑の強制撤去問題、朝鮮学校差別という4つのテーマで報告がありました。
「歴史修正主義とどう向き合うか」というテーマで創価大学の倉橋耕平准教授に寄稿いただきました。
また、「1945年に生まれて」と題して、祖国解放の年に生まれた2人の同胞にインタビューしました。
特集のほかにも、7月6日に行われたウリ民族フォーラム2025 in広島のレポート、高校無償化裁判の大阪地裁での歴史的勝訴から8年を迎えて7月28日に大阪で催された記念集会のレポート、大阪府在住の在日朝鮮人女性・李香代さんがヘイトスピーチを行った泉南市の添田詩織市議を訴えた裁判の第9回期日の内容も掲載されています。また、在日本朝鮮留学生同盟(留学同)結成80年に際して、留学同東京の委員長に寄稿いただきました。
「朝鮮学校は『デリケートなトピック』?」と題した記事では、 日本司法書士会連合会(日司連)の法教育ハンドブックを巡り、司法書士有志が調停を申し立てた一件を取り上げています。調停の発端となったのは、ハンドブックに掲載を予定した朝鮮学校での法律教室の実践報告について「デリケートなトピック」だとして、日司連が全面削除を指示したこと。その後、日司連は当該報告を含む発行物全体を「お蔵入り」させました。今回、東京簡易裁判所へ調停を申し立てた司法書士の方々に話を聞きました。
昨年1月から連載してきた「アオハル 朝鮮高校青春記」が最終回を迎えました。先ごろ移転先の新校舎で新たなスタートを切った大阪朝鮮中高級学校の高級部2年生の学校生活に密着しました。広島県青商会のメンバーによる持ち回りエッセイ「チャレンジ! ヒロキョレ! ウリ民族フォーラムへの道」も今月号で最終回となりました。県青商会の許光秀会長が文章を寄せています。
そして今月号では、読者のみなさまにビッグなプレゼントを用意しました。淡路島のヴィラ・ハートフル淡路明神の1泊2日宿泊券を抽選で1組様(最大6名)にプレゼントいたします。詳しくは誌面をご覧ください。
表紙は、広島県朝鮮人被爆者協議会(朝被協)の会長を務める金鎮湖さん(79)です。
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