Vol.10 高級部1年~社会に出る力を育む、実質的な学力向上に重点
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千守日 ●38、神戸朝鮮高級学校教員
民族教育12年間の最終段階
一般的に高校教育で大事なことは、社会において果たさなければならない「使命の自覚」に基づいて、生徒たちに各々の個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な技能に習熟させることだ。
これをウリハッキョ(朝鮮学校)に置き換えると、そこには必ず「チョソンサラム(朝鮮人)として」という条件がつきまとう。チョソンサラムとしての使命、チョソンサラムとしての自覚、チョソンサラムとしての将来、チョソンサラムとしての教養…。
高級部は12年間の民族教育における最終段階にあたる。「中級部の次の段階」というよりは、「社会に出る前段階」という認識を持たせることが大切だと筆者は常に思っている。