往復書簡2012～第３部―vol.３
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朝・日サッカー交流の可能性を求めて
中村憲剛 ●サッカー日本代表、川崎フロンターレ所属
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鄭大世 ●サッカー朝鮮代表、１.FCケルン（ドイツリーグ2部）所属
同じ目標に向かっていく、「仲間」であること
中村憲剛
中村憲剛選手（左）と鄭大世選手。今年６月、川崎フロンターレ麻生グラウンドにて（写真提供：川崎フロンターレ）
テセへ
テセとの手紙のやりとりも３回目、やっとこの感じに慣れてきたと思ったけど、もう最終回だなんてちょっと寂しい気もする。チームメイトと手紙のやりとりなんかしたことなかったけど、こうやって語り合うのも新鮮でいいもんだね。
テセからの手紙を読んだけど、相変わらず熱いなというのが最初の印象。負けない気持ち、絶対に勝つという圧倒的な姿勢、テセのその変わらないスタンスというか気性というか、素直にすごいと思う。
ともに担っていきたい、朝・日の子どもたちの未来
鄭大世
憲剛さんへ
僕もチームメイトとこんな形で連絡を取るのは初めてです。過去にお酒の場での話ですが、在日朝鮮人について否定的に話し込む場面で、僕も熱くなりすぎて完全に浮いてしまい、自己嫌悪に陥って以来、極力チームメイトと政治的な話や在日朝鮮人であることについて語りません。でもこうやって尊敬する憲剛さんと自分の芯の部分を話すことができて一層親近感を感じます。
