新総裁誕生、自公連立解消
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前々回のブログで自民党総裁選の展望について書いた。
https://www.io-web.net/ioblog/2025/09/16/98356/
結果的には10月4日に行われた選挙で高市早苗氏が新総裁に選出された。決選投票は高市氏と小泉進次郎農林水産大臣の間で行われ、高市氏が185票、小泉農相が156票を集めた。
女性総裁となった高市氏は憧れの人にマーガレット・サッチャー氏(元英国首相、1925-2013)をあげた。サッチャー氏は1979年から1990年までの11年間、首相として活動した。一貫性を持ち、強硬な政治姿勢だったことからサッチャー氏についたあだ名は「鉄の女」。高市氏も日本での「鉄の女」を目指しているのか。今の時点ではなんとも言えない。
就任会見に臨んだ高市氏は会見の冒頭で「自民党をもう一度、党員・党友の皆さま、そして国民の皆さまから、頼りになる政党、信頼できる政党、自分たちの今の暮らしや未来への不安をちゃんと夢や希望に変える政策を打ち出してくれる政党だと感じていただけるような党運営を行っていきたい」と決意を表明した。https://www.jimin.jp/news/information/211536.html
自民党で起きた「政治とカネ問題」を解決しない限り、信頼を取り戻すのは難しいと私はみている。
読売新聞の記事で政治部の田島大志記者はこう語る。
「高市氏にとって、今月28日で調整されているトランプ氏との首脳会談は最初の難関となる。トランプ氏は蜜月関係を築いた安倍晋三元首相を今も懐かしみ、「シンゾー」とたびたび口にする。安倍氏の政治的系譜を受け継いだ高市氏は、その遺産を武器に外交を展開したい考えだ」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20251010-OYT1T50007/
また最近になって話題となっているのが、10月10日の自公党首会談の場で公明党側が自民党側へ連立を離脱することを伝えたため、1999年から長きにわたって続いてきた自公連立は終焉を迎えた。またこれによって自民党がどこかの党と連立を組み直さない限り、衆議院の議席数を196席(現在の自民党の確保数)より増やせないため、野党が一気に結束し、高市氏と首相指名選挙を争う統一候補を出したうえで196席以上を確保すれば、政権交代となる公算が大きい。そうなれば高市総理大臣の目はなくなる。
また私が高市氏が首相にふさわしいのか疑念を持たざるをえないのはかのじょが安倍元首相の系譜を継いでおり、保守的な人物であるからだ。高市氏は安倍晋三政権時には閣僚を経験し、安倍元首相とは盟友ともいえる関係。安倍政権がどれほど保守的で右派的な政権だったのかは記憶に新しい。そう考えると日本社会の右傾化がもっと進み、私たち在日朝鮮人や在日外国人の立場はますます厳しくなっていく予感がする。
今後の日本の国内政治の動向に注目していきたい(国)。