学生たちのパワーが全開―留学同結成80周年祝賀宴
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前回の私のブログ(9月8日、「留学同の現役学生たちとの対話」)で紹介したが、在日本朝鮮留学生同盟(留学同)が今年、結成80周年を迎えた。
80周年をお祝いする祝賀宴が14日の日曜日に上野で行われ私も卒業生の一人として参加してきた。
祝賀宴には現役の学生たちはもちろん、留学同の卒業生、留学同の専従として活動した人たちが日本各地から出席、関東地方の総聯活動家、総聯の団体・事業体の責任者たちが参加した。
学生時代にともに運動に取り組んだ人たちをはじめ懐かしい人たちと再会できただけでも参加してよかったと思った。
前回のブログで出会った現役の学生たちが何人も私に挨拶をしてくれたのもうれしかった。
80周年に際して記念誌(写真)が発行されたのだけど、私も寄宿舎で生活した学生時代の写真をたくさん提供することができたのもよかった。
また金日成綜合大学の学生たちをはじめ朝鮮の人々の祝賀メッセージの映像が上映された。祖国とのつながりを改めて強調していたのが素晴らしかった。
同じテーブルのメンバーと話していると、結成70周年のときにも祝賀宴が開催されたと言う。私は参加した記憶がないなと不思議に思っていたら、そうかと合点がいった。
ちょうど10年前の夏、私はくも膜下出血で倒れ長い入院生活を送っていたのだった。私が意識を失っていた間に70周年の祝賀宴が開催されていたのであろう。元気になって80周年の祝賀宴に参加できて本当によかった。
祝賀宴では私の大先輩が乾杯の音頭を、多くの人たちが祝賀の挨拶をした。挨拶に共通していたのが、留学同という組織の存在意義であり、留学同で学ぶなかで朝鮮人として歩み始めたことへの感謝などであった。

合唱を披露する学生たち
月刊イオの9月号に留学同東京都本部の誠明委員長が寄稿している。タイトルは「『現実』と向き合い生きていく―留学同結成80周年に際して」。そのなかの一部を紹介したい。
「周囲や社会からの承認の範囲でいかに運動を上手くこなし、背負わなくても済むのかを悩み、腐心するのではなく、在日朝鮮人と運動の現実と向き合い、その中で自分がどうあるべきか、そのことに葛藤しながら悩みぬく場として留学同があってほしいと思います。」
ここに書かれているように、私も留学同のなかで葛藤しながら悩み卒業後の人生を歩んできた。現役の学生たちはもちろん、これから留学同で学んでいく同胞学生たちみんなが同じようにして自分の道を選び取ってほしいと願っている。
祝賀宴の後半、朝鮮の歌や音楽が演奏されると学生たちは大いに盛り上がった。みんながつながって会場をねり歩く。白いナプキンをサンモのように頭で回す。大きな歓声と拍手。
若いパワーが全開で本当にすがすがしかった。(k)