映画をたくさん観た夏期休暇
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夏期休暇は長野の実家に子どもたちと共に帰省した。朝晩は、猛暑の東京と打って変わって涼しい長野。久しぶりに冷房無しで就寝もでき、QOLが格段にあがった日々だった。
休暇の間、映画をたくさん観ることができた。
子育てをしていると、まとまった時間を取られる映画には滅多に行けない。半年前、推しのドキュメンタリー映画の前売り券を購入したが、子育てのバタバタで遂に行けずに公開終了してしまった。(この経験から、子育てがひと段落するまでは映画の前売り券は買わないでおこう…と決意した)
しかし実家に帰省すると、大人たちの目がたくさんあり、子どもたちもいとこ達とずっと遊んでいるので、映画に行くことが可能になる。
長野では基本車で移動なので、子どもたちと映画館に行くにも暑い中歩かないでいいというのも、なんとも快適だ。
今回、話題の映画『国宝』をレイトショーで。そして劇場版「鬼滅の刃」無限城編 『第一章 猗窩座再来』を子どもたちと映画館で観覧した。そしてサブスクでは、話題となっていた『ラストマイル』『ファーストキス』を見た。ざっと感想を綴ろうと思う。
『国宝』は、噂にたがわず、演者たちの気迫あふれる演技も素晴らしく、映画という大スクリーンでみることであたかも自身も映画の中の舞台の観覧者のように没入できたことが面白かった。ただ、歌舞伎というモチーフの特性上仕方がないことかもしれないが、映画の中の女性の立ち位置に若干モヤっとするものを感じてしまった。それでも映像美も美しく、映画館でみるにふさわしい映画だったので、今回観にいくことができてよかった。映画を薦めてくれた家族は、2度3度と鑑賞したということだった。
劇場版「鬼滅の刃」無限城編 『第一章 猗窩座再来』は、子どもたちが必ず観たい!ということで、私と我が子たち、甥っ子姪っ子の計5人で観に行った。長野でもすごい人気ぶりで連席は取れなかったので、3人、2人と別れて席を取った。ポップコーンも食べたいということで、とても並んだが、買うことに。(ちなみに映画館のポップコーンは少々高いが、私はそれも含めて子どもたちの嬉しい記憶に残ってほしいので、購入する派である)
「鬼滅の刃」に関しては、過去日刊イオで綴ったこともあるほど素晴らしい漫画原作のアニメーション映画だ(「鬼滅の刃」と「不滅の想い」)。2020年に観に行った劇場版「鬼滅の刃」無限列車編では、映画館で子どもよりも嗚咽をこらえるほどに大号泣してしまった私。今回はあらかじめ漫画を読みストーリーを知っていたので大号泣まではいかなかったが、やはり涙がでた。劇場版「鬼滅の刃」を制作したアニメーション会社ufotableは、クオリティの高いアニメーションを制作しつづけていることもあり、やはりこちらも映画館でみるにふさわしい映画だった。3時間は長すぎたが、漫画をまだ読めていない下の子どもは、「あっという間だった! 面白かった~!!」と言い、他の子どもたちも皆面白かったと絶賛だった。
実家のテレビで観たサブスク公開の『ラストマイル』は、資本主義社会の大手ショッピングサイトと物流の闇を垣間見たようで、色々と考えさせられてしまった。『ファーストキス』は、セリフなどに共感の嵐でなかなか面白かった。
20代のころは、ふと思い立っては、ひとりで映画鑑賞しに行ったりと楽しんでいたが、いまは日々の忙しさに流され、映画をみる時間をなかなか取れない。今回ひさしぶりに4本の映画を見ることができ、心の洗濯をできた気分だった。映画を観にいくように後押ししてくれた家族にも感謝した休暇だった。(愛)