山口県・長生炭鉱の遺骨発掘にご協力を
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山口県宇部市にある水没した長生炭鉱を知っているだろうか。
長生炭鉱は海底炭鉱で1942年2月3日朝、水没事故があり、183人の坑夫たちが亡くなった。そしてそのうちの136人が朝鮮人労働者だった。
朝鮮人労働者は、日本の植民地支配により生活を破壊されやむなく日本に渡ってきた人や、強制的に連行され労働させられた人々だ。
現在、炭鉱跡近くの敷地には追悼する碑(長生炭鉱水没事故犠牲者追悼碑)が建てられていて、海にはピーヤと呼ばれている2本の(排気・排水筒)が海面から突き出ている。
私は2013年2月2日、碑が完成を記念する式典に参加し現地で取材した。写真はすべてその時のものだ。韓国からも多くの遺族が参加した。
そのことについては日刊イオで2回にわたり書いている。ぜひ読んでいただきたい。
長生炭鉱水没事故と遺族のクンジョル
長生炭鉱水没事故の追悼文と在特会の「嫌韓デモ」
これまで水没事故のことを調査・記録し碑建設を進めるなどの活動を行ってきたのは長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会だ(https://www.chouseitankou.com/)
犠牲者の遺族や会のメンバーがずっと願ってきたのが今も海の底に眠る遺骨を発掘し故郷に葬ることだ。しかし、海底から遺骨を探し出し引き上げるという作業を、市民団体の力だけで行うのは不可能だった。
本来、日本政府と行政が事故と真摯に向き合い責任を果たすべきことだが、何もやってこなかった。
遺骨の引き上げに関して最近、大きな動きがあった。
今年の夏から遺骨発掘のための調査が始まりクラウドファンディングがスタートしたのだ。
東京新聞の記事「82年間、海底炭鉱に放置された朝鮮人の遺骨 坑内に生き埋め…「どうしても償いたい」回収に奔走する人たち」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/348631
クラウドファンディング 長生炭鉱の坑口を開け遺骨発掘へ
https://for-good.net/project/1000940
クラウドファンディングの実行者からのメッセージには日本語と朝鮮語で次のように書かれている。
「日本政府は遺骨は海底だから発掘は困難と言う。遺族に時間はない。ならば市民の力で坑口を開けよう。そして遺骨発掘を政府に迫ろう! 일본 정부는 유골이 해저에 있기 때문에 발굴은 어렵다고 한다. 유족에게 시간은 없다. 그렇다면 시민의 힘으로 갱구를 열자」
水没事故のことなどが詳しく書かれているのでぜひ読んで、協力をお願いしたい。クラウドファンディングは10月13日までで、目標金額は800万円(一次目標は650万円)です。(k)