47都道府県完全制覇!
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前回の私のブログ(2月27日)で5年間、地方出張に行っていないこと、初めての場所には陸路で行くことなどを書きました。そして、記者の仕事をしていてよかったと思うのは、いろんな場所に業務として行けることだという内容でした。
取材などの仕事で訪ねた都道府県は40くらい。プライベートも含めると47都道府県すべてに行っています。完全制覇しました。電車や車で通っただけでなく、足を踏み入れて何らかの活動をしています。
1996年の月刊イオ創刊当時から、長く続いた連載企画として「もうひとつの旅」というのがありました。朝鮮半島や在日朝鮮人にゆかりの深い場所を訪ねるものです。その後、同じような企画で「一世の足跡を辿る」という企画もありこれらの連載でいろんな場所に行きました。
また、「アンニョン!ウリトンポ」という連載もありました。東京や大阪といった在日朝鮮人がたくさん住んでいるところではなく、非常に朝鮮人が少ない地域、いわば「同胞過疎地」と呼ばれる場所に行き、その中で在日朝鮮人のみなさんがどのようなコミュニティーを作って日々の生活を送っているのかを取材するものです。この連載に私はほとんど携わっていませんが、担当者は日本各地多くの場所に出向きました。
現在、巻頭で掲載している「このまちの思い出」も「アンニョン!ウリトンポ」と同じような連載で、担当記者はいろんなところに行っています。

2010年に取材した軍艦島
私もさまざまな場所を訪れ思い出が深い場所がいくつもあります。そのうちの二つをあげると、二つとも長崎県で二つとも島です。
一つは対馬。対馬から天気の良い日は朝鮮半島の南の地を見ることができると聞いていて、何とかこの目で見たいと訪ねたのです。その時はまだ韓国訪問をしていなかった時でした。しかし、天候に恵まれず南の地をみることができませんでした。
もう一つは端島です。軍艦島と呼ばれています。植民地時代、多くの朝鮮人が強制労働をさせられ犠牲となった海底炭鉱の島です。にもかかわらず、観光の案内板もガイドの説明もそのことに一切触れることがなかった。非常に腹立たしい思いをしました。軍艦島は現在、世界遺産となっていますが、そのことに関して私はブログやコラムで繰り返し書いています。
いま現役で活動していろんな場所を訪ねている記者がうらやましい限りです。(k)