地方出張は陸路で
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出張に出なくなって数年が経ちます。最後に地方出張に出かけたのは5年前になります。
雑誌や新聞の編集の仕事を長年やってきて良かったと思うのは、いろんな地方に行っていろんな人と出会うことができることです。
この仕事を始めた最初のころに取材に行くとき、こだわっていたのは初めて訪れる場所には陸路で移動することでした。
初めて北海道に行ったときは、青森まで行って青函連絡船に乗りました。4時間ほどかかったと記憶しています。
初めて愛媛に行った時も、広島から船に乗っていきました。瀬戸大橋がまだできていなかったからです(1988年開通)。
その理由は、飛行機が基本的に嫌いだから、そして飛行機で一足飛びに現地に行くことに抵抗があるというか、現地までいく過程も取材のひとつのような気がしていたからです。列車に乗るのが好きだというのもあります。
でも取材が終わった後、東京に戻るときは北海道も愛媛も飛行機を利用しました。
コロナ禍になって3年。取材の方法も人に話を聞くだけの取材の場合、実際に出向かずにリモートで取材をする場合があるようです。私はそういう取材を経験したことはありませんし、仕方のない場合もあるのでしょうが、できれば、実態に膝を交えて話を聞きたい。ネットが普及する前も、電話で話を聞くことはあったのですが嫌でした。
5年間、地方へ取材に行っていないので、新幹線にも5年間、乗っていません。取材が順調に終わった帰りの新幹線でビールを飲む、あまりできませんでしたが、これも好きでした。
機会があれば、また取材で地方出張に出たいものです。(k)