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東京朝高、西が丘で散る。サッカー選手権予選で都ベスト4

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 11月11日、第97回全国高校サッカー選手権東京都予選のBブロック準決勝が国立西が丘サッカー場で行われた。10月28日の準々決勝で修徳高校を2-1で破った東京朝鮮中高級学校は、この日、帝京高校と対戦した。東京朝高は夏のインターハイ予選で帝京を4-3で退けている。
 西が丘の地で実現した「十条ダービー」。「朝高魂」VS「帝京魂」を一目見ようと、スタンドは大観衆で埋め尽くされた。


東京朝高イレブン

 
 13時45分、試合開始を告げるホイッスルがピッチに鳴り響いた。試合開始早々、帝京は素早いパスワークを展開し、FWの20番、MFの10番を軸に連続的な攻撃を仕掛ける。相手のコーナーキック、フリーキックが続くなか、朝高も粘り強いディフェンスをみせ、ロングシュートにも体を張って止めた。

 試合が動いたのは同20分。修徳戦で先制点を決めた、5番の朴俊範選手(3年、DF)が左サイドに抜け出し、左サイド深くからセンタリングを蹴りあげる。このクロスに6番の金燦明選手(3年、FW)が右足でしっかり合わせ、試合の均衡を破る得点を決めた。
 金選手はこのゴールについて「普段からこのパターン(朴選手がセンタリングを上げ、金選手が合わせる)を練習してきた。練習の成果をこの舞台で発揮できて嬉しかった」と振り返った。


ゴールにつながったセンタリングを上げる朴選手

 朝高は得点後も気を緩めることなく、帝京のテクニカルなパス回しにブロックを敷き、組織的なディフェンスで対応した。また、相手の決定機の場面でもシュートコースを防ぎ、攻撃をしのいだ。

 帝京の時間帯が続く前半終盤。観客席から《불타라 불타라 조고!》(燃えろ燃えろ朝高!)と鳴り響く声援が朝高選手たちを後押しする。そして前半終了のホイッスルが鳴り、1点リードで朝高は前半を折り返した。

 決勝進出まで残り40分。試合の行方を決める後半のホイッスルが鳴った。後半開始から朝高は積極的に攻撃を仕掛ける。前半同様、FWの金選手がポストプレーで起点となり体を張る。そして両サイドを広く使った攻撃で相手ゴールを脅かした。

 朝高が連続的に攻撃をしかけるなか、待望の追加点が生まれた。同6分、左サイドからセンタリングを上げるも、相手がクリアする。いったんは相手がこぼれ球を拾うが、すぐさま朝高選手が体を入れ、奪い返す。奪い返したボールを9番の李昌紀選手(3年、MF)がペナルティエリア外からロングシュート。放たれたシュートはゴールネットに突き刺さり、後半開始早々の追加点に会場のボルテージは最高潮に達した。


2点目を入れ、抱き合うイレブン


会場のボルテージは最高潮に

 2点を失い、後がない帝京は猛攻撃に出る。同10分、帝京左サイドからのセンタリングに相手が合わすが、朝高の守護神・姜ブラマ選手(3年、GK)がスーパーセーブを魅せた。
 ディフェンスでハードワークをみせる朝高だったが、同13分と18分に立て続けに失点。スコアは同点に。勢いづいた帝京の攻撃に必死にくらいついた朝高だったが、同33分に勝ち越しを許した。


積極的にロングシュートを狙う、10番の洪悧鎭選手

 応援団の声援を後押しに朝高は果敢に攻めるも、ゴールを決めることができない。すると朝高は後半アディショナルタイムに、痛恨の失点。無念に空を見上げた選手たちとともに、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。試合終了の笛が鳴るまで試合を諦めず、ボールを追った選手たちに会場からは惜しみない拍手が浴びせられた。

 試合を終え、東京朝高サッカー部キャプテン・文炯晶選手(3年、DF)は、「3年連続で負けているこの舞台で勝って全国大会に出場し、歴史を変えようという思いで臨んだ試合だった。チームはどんな状況でも最後まで諦めず、くらいつくことができたと思う。後輩たちはこの悔しさを糧にしてほしい。後輩たちが必ず全国大会出場を成し遂げると信じている」と悔しさをにじませた。

 結果は2-4の逆転負け。ベスト4の壁を越えることができなかったが、最後の1秒まで諦めることなくピッチを駆け巡り、ボールを追う東京朝高の選手たちの姿は、多くの観客の心を動かした。
 選手権予選は敗れたものの、東京朝高サッカー部にはリーグ戦・T2が残っている。この悔しさをバネに、T1昇格へ向け、突き進んでほしい。(全)

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