総聯中央銃撃事件、同胞学生たちがアピール
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3月30日の金曜日の夜、JR池袋駅の西口で、「3.30緊急アクション」と銘うたれた、在日朝鮮人・朝鮮総聯へのテロ、迫害行為に抗議する街頭宣伝が行われました。
これは、2月23日午前4時ごろ起こった総聯中央本部に対する銃撃事件に対応し、日本の大学に通う在日朝鮮人大学生たちが起したアクションです。私も昨日にブログデビューした(全)さんと現地へ行きました。
30数名の大学生や日本人が集まり、道行く人たちにマイクで事件の経緯や本質などをアピールしビラを配りました。ちょうど金曜日だったので、文科省前での金曜行動に参加した日本人が多数合流していました。
配られたビラには、次のような文章が書かれていました。
「これは在日朝鮮人の生活と権利のため、そして日本社会との友好のために活動してきた朝鮮総連への偏見と、在日朝鮮人に対する差別感情によって引き起こされた許しがたい暴挙に他なりません。…日本政府がこれを紛れもないテロ・迫害行為であると自覚し、このような事件が二度と繰り返されぬよう厳格に対処することを強く求める…」
事件から1ヵ月以上が経ち、在日朝鮮人に対する許しがたいテロ行為であるにも関わらず、事件は日本社会から忘れ去られようとしています。そもそも、事件が起こったその時も、関心を集めていなかったし、ネット上では、実行犯をほめたたえるものや「総聯の自作自演」といった書き込みが多くみられました。
事件は、「北朝鮮」を悪魔化し攻撃を続け、高校無償化からの朝鮮学校排除に象徴されるように「北朝鮮と繋がる者」には何をやっても許されるといった、風潮が日本社会のなかに充満していることが引き起こしたものです。同胞学生たちは事件を風化させず、日本政府に責任を問い、日本社会の現状に警鐘を鳴らすために行動を起したのでした。
同胞学生たちの思いと行動力、それに連帯し声をあげる日本人…、活動を続けることで、日本の社会状況を変えることができると感じられる時間でした。(k)