参議院議員選挙
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日本の参議院議員選挙が6月22日に公示され始まった。投開票日は今月の10日だ。選挙期間はあと何日もない。それにしては、あまり街中は騒がしくない、と思っている。こう思うのは、私だけだろうか。繁華街に行けば、選挙運動が活発なのだろうか。
今回の選挙、個人的に注目している。理由の一つは、安倍内閣に対し、日本の人々がどのような判断を下すのかということ。もう一つは、選挙権が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられて初めての「国政選挙」だからだ。
報道を見ると、選挙権の年齢が変わるのは70年ぶりだそうで、引き下げられたことにより、新たに240万人の人々が投票できるようになったそうだ。
引き下げが、選挙結果に影響を及ぼすのか、どのように変化するのか、影響しないのか、興味がある。18歳で社会に出て働いている人もいるのだから、個人的には年齢引き下げを悪いことだとは思っていない。投票後、十代の有権者の投票率やどのような投票傾向があったのかなど、充分な分析が出ることを期待している。
テレビを見ていると、18、19歳の若者に街頭インタビューをしていて選挙のことを聞いていた。多くの十代が、「誰に投票していいのかわからない」「政治に興味がない」などと語っていた。テレビ局が実際にどれくらいの若者にインタビューをしたのか、みんなどのように答えたのかわからないし、編集作業で何らかの意思が働いたのかもしれない。日本の若者の中で、政治にあまり関心がない人が多いことは感覚的にわかるが、このような放送を流すことで、さらに「若者=政治に関心がない」というイメージがつくられていく。
選挙の結果がどうなるかわからないが、投票するにしろ棄権するにしろ、18歳や19歳の人たちを含む若い人たちが、政治に関心を持って、自分の住んでいる日本の今の問題点が何なのかを考えてもらいたいと願っている。すぐ横にいる、在日朝鮮人をはじめとする外国人の存在にももっと関心をもってもらいたい。
こんなことを書いているが、私は在日朝鮮人なので選挙権がない。選挙権がないことで残念だともあまり思わない。これまでの選挙を見てきて選挙自体にそれほど期待しているということもない。(k)