通学生の気持ちで
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朝鮮学校高級部から朝鮮大学校まで、7年間の寄宿舎生活。住居~教室間が片道徒歩5分だった私にとって、今日はちょっとした冒険の日です。
イオ4月号の特集は「はなまるソンセンニム」(仮)。日本全国のソンセンニム(先生)をさまざまな形式で紹介する企画です。今日はその取材で茨城朝鮮初中高級学校へ向かいます。茨城初中高は水戸駅から車で約15分とのこと。同校で教員をする同級生にバスでの行き方を尋ねたところ、「登校バスに乗れば? 駅から8時に出るよ」と返事が。お言葉に甘え、便乗させてもらうことにしました。
さて、そうすると問題は起床時間です。水戸駅に8時前に着くための、最寄り駅からの電車の出発時刻は…5時。目覚ましを3時50分に設定して早々に就寝です。
朝。泣きそうになりながら無理やり起き出し準備をします。家を出ると外はまだ真っ暗。せっかくなので目的地の茨城初中高まで、通学生の気持ちでむかうことにしました。
…と、本当なら「通学」しながら感じたことを色々書こうと思ったのですが、乗換以外の時の記憶が全くありません。すっかり眠り込んでしまいました。ただ、長距離通学を疑似体験してみて、そのようにして毎日朝鮮学校に通っている子どもたちの逞しさを改めて知ることができました。(理)