子どもの喜怒哀楽
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1年生になった我が子の夏休みがようやく終わった2学期のはじめ、学校で低学年がプールへ行き水泳をする日があった。入学したての子にとっても、初めての行事だ。
その日は朝からグズリまくりで、「左手の薬指の付け根が痛いから、行きたくない!休む~」と半べそ状態…。しかし、7年も育てていると、本当に体調が悪いから休みたいのか、それとも違う理由で休みたいのかが、ほぼわかるようになる。後者だと思った私は、今日は行かせないと、この子が後々行けばよかったと言うだろうなとの確信があった。
なので、どうにか通学バスに乗せるように誘導。通学バスでは我が子が一番最初に乗るので、遅れると他の子どもたちを待たせてしまうという焦りもあり、抱っこしながらも乗せようとしたのだが、なかなか乗らない。バスに乗せるのも一苦労だったので「じゃあオンマも一緒に乗ろうかなー」と言い、一緒にようやく乗り込んだ。そしてシートベルトをしめ、私はそのまま降りると、バスの席でこれ以上ないくらいの大泣き大暴れ…。運転手をしてくださってるソンセンニム(先生)は苦笑しながらも車を走らせて頂いた。席で携帯電話をブンブン振り回しながらの我が子を乗せたまま走り去っていくのが見えて、色々と申し訳なく思った…。
担任のソンセンニムには別途事情を連絡。「休みは自由に過ごしていたので、夏休み明け不安定なんだと思います…。どうしてもダメなら迎えに行きますので、ご連絡ください。すみません」と伝え、私は汗だくになりながら電車に乗り込んだ。
その数分後、担任ソンセンニムから届いたメールと写真。「大丈夫そうです!」との言葉と、誰よりもいち早く水着に着替えてる我が子が満面の笑みで写っていた(笑)。
まさに「今泣いた烏がもう笑う」すぎて、これには私も電車のなかで、ひとり笑ってしまった。
(ちなみに、子どもが精神的にも体力的にも本当に無理な時は私は休ませる。自分も幼い頃は病弱な方だったので、子どもに無理をさせることは極力したくない。でもその日は、この子なら切り替えてきっと楽しむだろうなと思ったのだ。)
そしてプールはとてもとても楽しんだようだった。本人も行ってよかったと嬉しそうだった。
このように子育ては、子どもの喜怒哀楽に否応なしに巻き込まれる日々の連続だ。しんどいときもあるが、面白くもあり、これもすべて経験と勉強だと良い方にとらえ、自らもいまこの子育ての日々を楽しもうと思う。(愛)