友人たちと「デザインあ展neo」へ
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先月、地方から大学時代の友人が東京に遊びに来るということで、同級生何人かで1年ぶりに集まった。今回は食事するだけではなく、友人の「東京で観れる展示会に行きたい」という要望で、「デザインあ展neo」に行くこととなった。
「デザインあ展neo」は、NHK Eテレで放送中の番組「デザインあneo」のコンセプトを、体験の場に展開する展覧会。今回は「あるく」「たべる」「すわる」「もつ」等の行為(動詞)がテーマだそうで、SNSでも観客たちの楽しそうな体験記がたくさんみられていた。
※「デザインあneo」概要
「デザインっておもしろい!デザインって心地いい!身の回りのデザインにこめられたよりよく生きるための工夫や思考を斬新な映像と音楽で こどもたちに楽しく伝えます。」(番組HPより)
「デザインあneo」の前身である「デザインあ」から番組を、子どもと共に好んで観ていた私にとっては、心躍る展示会。しかし、友人たちと会う前日は、怒涛の締切工程がやっと終わった日だったのでなかなかの疲労困憊。当日の子どもたちも、その日に限って思うように行動してくれず、時間ギリギリで待ち合わせ時間に辿り着けた。その日は、地方から来た友人や他の友人も、あまり体調が思わしくなく、じっくり観ることはせずに、面白い展示だけをかいつまみながら、ささっと巡った。以下、一部紹介。
個人的には最後にあった展示「Do it!」がとても面白かった。ある言葉とともに、観客も同じ動作をするのだが、スクリーンには同じ言葉でも異なる行動となる場面が次々と映し出される。いつの間にか自身の行動をデザインされることに笑ってしまったとともに、言葉のひろがりを改めて感じた。
連休中で混雑がすごかったこともあり、じっくりみることはできなかったが、それでも充分楽しめた展示会だった。
デザインの楽しさはもちろん、可能性についても、色々感じることができた。展示会の総合ディレクターの佐藤卓氏の言葉にはこのように書かれていた。
(展示会冒頭挨拶一部引用)
…あたりまえの日常は、さまざまなデザインで成り立っているのです。そしてデザインは、いろいろなことと人との間をつないでいることが動詞からもわかります。(中略)世間ではカッコいいデザインだけがデザインだと思われがちですが、気がつかないことの中にいっぱいデザインが隠れていて、必ず何かとあなたをつないでくれているのです。展覧会を楽しんでいただき、帰り道にちょっと「デザインって何だろう?」「電車の吊革って何と自分をつないでくれているのだろう?」って考えてみてください。そしてそれを楽しく習慣にすると、きっとデザインマインドを育むことにつながり、あらゆる仕事や生活の役に立つはずです。
毎月雑誌デザインをするうえでも、大切な視点を授かったような言葉であり、展示だった。美術展に行きたいと言って、きっかけをくれた友人にも感謝だ。(愛)