留学同の現役学生たちとの対話
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留学同80周年記念祝賀宴が9月14日に東京・上野で行われる
今年は祖国解放(日本の敗戦)から80年ということで様々なイベントが行われた。いくつかのものに参加したが、日本の過去を真摯に反省するものは少なかった。
今年、記念日を迎えるのは祖国解放だけでなく、各地の朝鮮学校の中にも創立80年を迎える学校もある。また、月刊イオの発行元である朝鮮新報社が出している朝鮮新報も創刊80年を迎える。
もう一つ、私が学生時代に所属していた在日本朝鮮留学生同盟(留学同)も今年が結成80年となる。留学同は、日本の大学に通う同胞学生たちの組織。
先月、現役の留学同の学生たちと会い少し話をしてきた。留学同の学生たちの前で話すのは今回が2回目。1回目はもう12年前になる。
話した内容は私の生い立ちを中心に、朝鮮人としてこの日本社会でいかに生きていくのかというものだ。
日本名での暮らしから朝鮮名で生きるようになった経緯、総聯の出版報道部門で活動するようになった理由など。そして今も「朝鮮籍」を変えずにいる理由などを話した。
現在、朝鮮が日本の植民地となったがために日本で住むようになった特別永住者は27万人ほどしかいない(1993年の統計では、特別永住者の同胞数は57万8741人となっている)。
特別永住者が毎年8000人ほど減っていて在日同胞社会が年々縮小していっている。
そんなあんまり明るくない未来について語った。
今の現役の学生たちはこれから60年は生きていくわけで、その時の日本社会は、在日同胞社会はどうなっているのだろうか。
だからこそ留学同で頑張っている学生たちが、卒業後もいつまでも団結しつながりを持って生きていってほしい。いつまでも朝鮮人として生活してほしいとお願いした。
話の後、多くの学生たちが質問したり自分の意見を語ってくれたのがうれしかった。(k)