マスカレード・シリーズの世界
広告
高校時代に東野圭吾のミステリー小説にハマった時期があった。特にガリレオシリーズは福山雅治と柴咲コウがTVドラマ版に出ていたのも影響し、原作を読み漁った。その後、大学生になった時、書店で東野圭吾のある作品が気になり、手に取った。それが『マスカレード・ホテル』という作品だった。同作品は累計310万部を売り上げた大ベストセラー。2019年には映画化もされ、当時、映画館に見に行った。

映画公式サイトをキャプチャ
映画版『マスカレード・ホテル』を手がけた監督は木村拓哉主演で一世を風靡したドラマ『HERO』の監督経験もある鈴木雅之だ。主演は木村拓哉、長澤まさみという超豪華なメンバー。
映画の舞台は超一流ホテル「ホテル・コルテシア東京」。都内で3件の不可解な殺人事件が発生し、各現場に犯人は謎の暗号を残す。事件を知った警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)は捜査の過程で、この暗号を見事に解き明かし、犯人の次の犯行現場が「ホテル・コルテシア東京」だと判明する。これを受けて警察はホテル側と協力体制を敷くことになる。ホテルクラークを務めていた山岸尚美(長澤まさみ)はホテルクラークとして潜入捜査をすることになった刑事・新田と協力し、犯人逮捕に向かっていく。
緻密な設定と超豪華なキャスト陣がホテルで繰り広げる犯人逮捕までの過程は圧巻だった。キャスト陣の演技も完璧で、作品にすっかり魅了されてしまった。

映画公式サイトをキャプチャ
その次に小説『マスカレード・ナイト』が映画化され、2021年に公開された。しかし当時、映画館に見に行けず、つい先日、4年越しにネットフリックスで鑑賞した。同作も鈴木監督がメガホンをとった。主演は『マスカレード・ホテル』と同じで、新田刑事と山岸の再タッグが実現した。
あらすじは以下の通りだ。
練馬のマンションの一室で若い女性の他殺体が発見された。ホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに犯人が現れるという密告状が警視庁に届く。新田浩介は潜入捜査のため、再びフロントに立つ。コンシェルジュに抜擢された山岸尚美はお客様への対応に追われていた。華麗なる仮面舞踏会が迫るなか、顔も分からない犯人を捕まえることができるのか!? ホテル最大の危機に名コンビが挑む。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000732.000011454.htmlより
▽そもそも犯人と密告者は知り合いなのか、▽両者は仮面舞踏会に参加しているのか、もし参加しているとなると、どの仮面をかぶっているのか、▽密告状通りホテルに犯人が本当に現れるのか、▽密告者の密告状は虚偽ではないのか。映画が佳境に差し掛かるタイミングでこのような疑問が心を揺らしてくる。人々の仮面に目が行き、犯人が誰なのかを予想する暇がなくなるくらいだ。果たして犯人を捕まえることができるのか…。
結果的に2作とも傑作だったと思う。いつかまたあのタッグが映画で見れるのか。続編も期待したい(国)。