地域コミュニティと自分
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今回、7月号の特集「コミュニティ、何を求める?」のレイアウトを担当しました。
完成した誌面を見て、もっとああすれば!こうすれば!というレイアウト面での「粗」を発見し、自身の実力不足を痛感しました…。
それでも、出来上がった誌面を手に取る瞬間は、ものづくりの楽しさを感じる何物にも代えがたい時間です。
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今回の特集を通じ、自分が地域コミュニティに属する中で感じたことを少し綴ってみたいと思います。
私は、価値観やルーツを共有する仲間たちと交流する中で、地域の同胞コミュニティの活動によく参加しています。
私の住む地域一帯はいわゆる「コリアンタウン」。近くにはウリハッキョがあり、かつては分会事務所に同胞たちが集い、頻繁に交流が行われていました。しかし、今ではその場所にも分譲住宅が立ち並び、顔を合わせる機会は以前より減ってしまったと感じます。
それでも、ウリハッキョで行事があるときには、トンネの同胞たちが自然と集まり、七輪を囲んで昔と変わらぬ雰囲気の中で言葉を交わしています。
こうした「集まれる場所」があることは、コミュニティを育むうえでとても大切なのだと実感します。
私自身も、ウリハッキョでイベントがある際には、地域コミュニティの仲間たちと一緒に設営や売店を手伝っています。幼なじみや先輩後輩たちが地域との繋がりを楽しみ、大事にしている姿を見ていると、このコミュニティで一緒に楽しみたい、盛り上げたいという気持ちになるのです。

お酒を売ったり

皆で七輪を囲んだり
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ただ、地域やSNSコミュニティに属しながら時々考えることもあります。
それに属することが義務や強制のようになってしまい、その繋がり自体が負担になってしまうこともあるだろうと。
この世の中、さまざまなコミュニティが溢れ、繋がれる時代。
コミュニティを選ぶのは個人の自由で、しかし慎重に選びとり、うまく付き合いながら、人生を豊かにするものにできればいいなと私自身感じています。(仙)