1周年
広告
このブログでも報告したが、昨年8月7日にくも膜下出血で倒れた。それから1年が経過した。
「もう1年が経ったのか」という思いが強い。1年のうちの2ヶ月は意識がなかったし、7ヶ月は入院生活を送っていたからか。退院してから5ヶ月以上が過ぎたが、そんなに月日が経ったという感じはしていない。
体調を言えば、まだまだ倒れる前の本来の身体に戻っていない。また倒れるのではないかという恐怖心も強い。暑い日が続くが、炎天下のなか、フラフラしながら歩いている。
何度も同じようなことを書いているが、意識が戻った後の社会状況は、目を覆うほど悪い。選挙があるたびに、沖縄の状況を見るたびに、悲惨な事件が世界や日本で起こるたびに、世の中はこれからどうなって行くのだろうかとフラフラ考えてしまう。
学生時代や就職し始めた最初の数年は、なんだかんだ言っても世の中は良い方向に向かって進んでいる、と思っていた。しかし、ある時期から、本当にそうなのかと疑うようになってきた。インタビューなどでいろんな人に会って、「この世の中は良い方向に向かっていると思いますか?」と質問しても、「そうは思わない」と答える人が多くなったように思う。
だからといって、絶望しているのではなく、世の中を何とか良くしようと懸命に活動している人がたくさんいるし、私もそうありたいと願っている。社会が良くなる過程での、紆余曲折の時期とも言えるが、不幸なことが本当に起こらないように、と思わざるをえない。
こんなことを考えたり書いたりするのも、倒れたからかもしれない。
昨日、「倒れて1年」を記念して、家族で食事にいった。最初、聞いていた、「祝賀宴」という言葉に、倒れたことは「祝うことではないのに」と違和感をもっていたが、また家族で一緒に食事をできることの幸せを感じる場となった。人それぞれ、そんなささやかな「幸せ」を持っているのであろう。誰であれ、「幸せ」を奪われることがあってはならない。
これから毎年、記念日を祝いたい。(k)