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寒波に負けず…! 愛知無償化裁判・第21回口頭弁論

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 昨日、名古屋地裁で愛知無償化裁判の第21回口頭弁論が行われました。寒波の影響で雪がぱらつく中、約115人の同胞、支援者たちが傍聴券を求めて法廷前に並びました。静岡、岐阜、三重などから足を運ぶ方々も。
 法廷では、被告である国が準備書面8を提出。そこでは事務的なやりとりのみで、5分ほどで閉廷してしまいました。

 報告集会では、被告側の書面内容について裵明玉弁護士より解説がありました。今回提出されたのは、原告側弁護団がこれまで主張してきたことに対する、被告側の反論です。裵弁護士が具体的な内容を解説すると、被告がいかに屁理屈で主張を通そうとしているのかがよくわかります。

 弁護団はまず、韓国学校、インターナショナルスクールをはじめとする他の外国人学校は学校の運営体制を問われないのに、朝鮮学校のみが民族団体の支援を受けていることを理由に就学支援金を受けられなかったことについて違法だとのべてきました。
 これに対して被告は、「そもそもどの学校を無償化の対象にするかは文科大臣が決めるのだから、朝鮮学校だけ違う要件を科してもいい」という開き直りの姿勢を見せてきたといいます。
 外国人学校の中には本国政府の認可を受けていない学校もあり、朝鮮学校とともに大阪のコリア国際学園などがそうです。これらは他の外国人学校とは別口の審査をする必要があるということから、被告は「学校の運営体制を問題にしてもいい」と主張しているのですが、こじつけた感が否めません。

 また弁護団は、被告が「朝鮮学校は『不当な支配を受けている』」として、それを裏付けるために提出した証拠には客観性がないということをたびたび指摘してきました。これに対しても、「一つだけ見るとそうかもしれないが、そのような資料がたくさん集まると疑惑が強まる」という趣旨の反論をしています。
 弁護団は「確信的なものではなく、あくまでも疑惑的なものを証拠として提出していること」が問題だと指摘しているのに、まったく根本的な回答につながっていません。議論をわざと平行線に持っていくだけ。わざわざ反論という形で書面を提出する意味があったのでしょうか。
 裵弁護士も、「子どもたち一人ひとりの教育のためであるという理念を外れて、朝鮮学校にお金を出したくないということをどう理屈づけるか、ということに終始してしまっている」と強調していました。

 解説のあと、各地の支援者や同胞、愛知朝高2年生らがアピールしました。

 最後に、中谷雄二弁護士が発言。次回は更新弁論というものをするとのべました。
 愛知では、これまでに2度、裁判長が変更になっています。初回の口頭弁論から受け持っていた裁判長は、原告の子どもたちや保護者の意見陳述を生で見ているのに対し、2回目以降の裁判長はそれができていません。これまでの書類は引き継いでいるものの、やはり当事者の姿を見ず、肉声を聞いていない裁判長がどれだけ原告側の気持ちを汲み取れるかが心配です。
 そこで、弁護団が熱心に働きかけ、更新弁論の機会が設けられました。これは、この裁判が今までどのようなことを争ってきたかを総まとめして伝えられる機会で、これまでの弁護団の主張が改めてじっくり伝えられます。

 「弁護団の目標は、下村文科大臣を法廷で証人尋問すること、そして裁判官たちに実際に朝鮮学校へ来てもらうこと。更新弁論で弁護団の主張の本質を伝えられれば、これらの目標を実現する絶好の機会になる」と中谷弁護士は言います。
 中谷弁護士は、「これまでの主張を振り返るため、今まで法廷に来られなかった人でも内容がよくわかるはず。ぜひ、来られなかった人たちをたくさん連れてきてください」と呼びかけながら結びました。次回、第22回口頭弁論は3月15日(水)14:00からです。(理)

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2件のフィードバック

  1. 金 琴純 より:

    Unknown
    (理)記者、いつも愛知の裁判を応援してくださりコマスミダ。昨日はこんな天気だからこそ行かねば!と思い三重から傍聴に行きました。早速、次回公判に向けてオモニ達に呼びかけています。このブログも皆に読んでもらいます。第1回公判から参加してますが、裵弁護士が「勝訴」の文字を私たちに見せる最後の日を迎えるために今後も応援します。

  2. より:

    金琴純さま
    コメントこまっすんみだ! 県内のみならず、遠方からも駆けてつけていらっしゃるトンポ、支援者の方々には本当に頭が上がりません。寒い中ほんとうにスゴハショッスンミダ。
    ブログの宣伝もありがとうございます。私もより多くの人に裁判のことを伝えられるよう努めます。これからも踏ん張っていきましょうm(_ _)m

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