クリスマス
ある朝、ぼーっとした頭で歩いていると、目に入ってきた赤いもの。
全身赤い人!? 変なひと!?と飛び退くと、
等身大の動くサンタのおもちゃ。
もうそんな季節か、と見回すと街並みはすっかりクリスマス仕様に。
イルミネーションが灯りはじめ、花屋にはポインセチアの赤い色。
いたるところで、ジングルベルの歌が流れている。
私は決してクリスチャンではない。サンタをずっと信じていた訳でも。
私が幼い時は父が仕事が忙しい時期で、
「サンタ? いないよ」と、
夢はすでにその頃からなかったわけで、
昔サンタを裸足で追いかけて行ったという、(蒼)編集部員の話をうらやましく聞いたりしていた。
それでも、クリスマスが近くなると、ワクワクしてくる。
たくさんの色に装飾されて、寒い街並みが暖かく見えてくるせいかもしれない。
学生時代、パリに観光に行ったことがある。時期はちょうどクリスマス前。
飛行機を降り、パリに着くと、まず街並みのデコレーションに圧倒された。
ショーウィンドウのディスプレイはおもちゃ仕掛け、デパートの電球の装飾はそれ自体がアート。
幼い子までもが家族と共に、ディスプレイを見に来たりしてした。
クリスマス前に行ったのは、ヨーロッパはクリスマスには店がほぼ閉まってしまうと聞いたので。
大切な家族と過ごすために、クリスマスはあるという。
確かに、クリスマス商戦に乗ってプレゼントなどいろいろ買うのは少しばからしいけど、
ただ単に、
大切な人と過ごすためのクリスマスはいいなと、
その時思った。
さて、12月25日、今年のクリスマスはすっかり予定が決まっています。
会社のチョチョンの忘年会です♪。
大切な仲間たちとの忘年会♪♪。
その日はきっと、楽しくワイワイ過ごすでしょう。
こんな面白い日がこれまであったのかと思わせるくらい、楽しくガヤガヤ過ごすでしょう。
みんな、「今年は仕方がないんだ」と何かに同情しながらですが。
だって、その日は、みんな一緒に共犯関係になるのですから。(愛)