カルチャーと文化
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東京のコリアタウン・新宿区大久保に、高麗博物館という小さな博物館がある。
「市民がつくる日本・コリア交流の歴史館」と銘打った博物館だ。
同館では11月29日まで、「失われた朝鮮文化遺産」と題した企画展が開かれている。
写真と解説が記されたパネル展示が基本だが、いかに多くの朝鮮の文化遺産が日本に不法に持ち込まれたのかがわかる。
実は同館が入るビルの1、2階は、「韓流」好きには有名なコリアプラザ(同館は7階にある)。
通称・コリプラは、「韓流」スターたちのドラマ、映画、雑誌、CDなどを販売する、韓国のポップカルチャーが詰まったような店だ。
私が同館を訪れたその日も、コリプラは、多くのおば様たちで盛況だった。
彼女たちにも、アップデートなカルチャーだけでなく、ちょっと足を伸ばして、朝鮮半島と日本の歴史、そして朝鮮半島の文化にも目を向けてほしいと願う。
実際にはエレベーターに乗って「7」と押せばいいだけなので、「足を伸ばす」こともないのだが。(茂)
高麗博物館
(東京都新宿区大久保1-12-1 第2韓国広場ビル7階)
開館時間:12:00~17:00
休館日:月、火曜日
入館料:大人400円、中高生200円、小学生無料