「6-1=日本」
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クリントン元米大統領の訪朝と金正日総書記との会談。韓国・現代グループの玄貞恩会長の訪朝と金総書記との会談、それに伴う金剛山観光再開合意。金大中元大統領の逝去に対する、金総書記委任の朝鮮側弔問団の訪韓と李明博大統領との会談。
李明博政権発足後、停滞していた南北関係、そして「6者会談破綻」後初めて、朝鮮を取り巻く政治状況が大きな変化を見せている。それも立て続けに。
8月17日から21日まで、中国の武大偉外務次官(6者会談の中国首席代表)が、朝鮮を訪問。これに先立つ15日、金総書記は、朝鮮解放64周年に際し、ロシアのメドベージェフ大統領に祝電を送り、同大統領からも同日、祝電が送られた。
こう見ると、「破綻」したとはいえ、6者協議参加国で朝鮮と接触していないは、日本だけ。
数年前、強硬路線に固執しすぎると「バスに乗り遅れる」と一部から批判も出たが、結局は相も変わらず、である。
「断固たる姿勢」や「毅然とした態度」では、もはや朝・日問題が解決しないのは、自明の理。
選挙史上最多議席数を獲得した、新政権党は、朝鮮に対するアプローチをどうするのか?
朝鮮中央通信は、選挙翌日にその結果を報道している。これが何を意味するのか?
民主党が、これまでの対朝鮮政策から脱却しないと、「バスに乗り遅れる」ぐらいではすまなくなる。(茂)