平壌での日々を思い出しながら
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今、うちの編集長は朝鮮にいる。
そしてほぼ毎日、朝鮮からブログが送られてくる。
それを編集部でアップする。
文末にちょっとした「指令」が付け加えられていたりする。
これを処理するのがちょっとややこしかったりもする。
先日は妙香山に行ったそうだが、日本にいる編集部員は、締め切り間近でてんやわんやの毎日。
のほほんとした編集長のブログをアップしながら、軽い「いらつき」を覚えているのは、決して私一人だけでないはずだ。(ですよね、編集部のみさなん)
さてさて、そんな私も昨年、4ヵ月ほど平壌で取材の日々を過ごした。
朝鮮新報の特派員として、「平壌発」の記事(先日の編集長のブログにもあります)を書き続けたわけだ。
その頃、朝鮮では、建国60周年を前にした例年にない活気にあふれていた。
そして、W杯アジア3次予選真っ只中。無敗で最終予選進出を決め、建国節に花を添えた(そして先月、見事W杯進出の切符を手にした)。
平壌についた頃から、国内のサッカー熱を伝えようと、サッカーの記事ばかり書いていたら、日本にいる編集長から「もっと違う記事も書きなさい」という苦情が入った。
原稿や二日酔いに頭を抱えながら、朝鮮の「現実」を伝えるために奔走した。
もともと3ヵ月で日本に帰る予定だったのだが、それでは9月9日の建国行事に参加できないということもあり、駄々をこねて平壌に居残った。
そして9月9日が過ぎてからは、これまたあれやこれやと理由をつけて、帰る日にちを延ばし続けた。
「いいかげんに帰ってきなさい」と、ほどなく編集長からお叱りの電話が来たのは言うまでもない。
そういう編集長はいつ帰ってくるのだろう…。(茂)
※写真は、昨年、とある休日の大同江のほとりで。
真夏の大同江カップルを分析するw
編集部のみなさん、大変なんですね。
夏も本格化してきた今日この頃。ご自愛ください。
さて、記事冒頭に挙げてある写真、いーですねえ~。
非常に物語性に富んだ画作りに加え、
構図の幾何学的構成の完璧さ!
画面は2本の対角線と下半分の水平線を基本に構成され
それぞれのほぼ交点となる位置にカップルの日傘が。
文字通りこの写真の中心点を作り出すのですね。
なんかテレビ番組の名画の分析みたいなことを
つらつら書いちゃいました。お目汚しどうもすみません。